ブティックホテル「THE BOLY OSAKA」が大阪・北浜に2019年3月開業、ギャラリーやフラワーショップなどを併設
大阪に拠点を構える空間デザイン事務所の株式会社infixが、企画・運営・デザインを手掛けた都市型ブティックホテル「THE BOLY OSAKA(ザ・ボリー・オオサカ)」を2019年3月29日に開業する。
同社はこれまでカフェ・商業施設・住宅・ホテルまで、さまざまな空間を手掛けてきた。しかし、空間は造って終わりではなく営みによって日々変化するもので、ハードウェアだけでなくソフトウェアやサービスまで含めて手掛けることが必要だと考えた。「THE BOLY OSAKA」は同社が所有し事務所を構えていたビルで、知り尽くしている建物とエリアの空気を活かし、環境と馴染みながらも新しい風を起こすホテルを創造していくという。
ホテルのコンセプトは「大阪の感覚で、形にするホテル」。大阪ではホテル建設ラッシュの最中で、さまざまなホテルブランドが参入している。その中で、地元の小規模独立系の同社が提供できるものは「ドメスティックな感覚」だと考えたという。快適性・デザイン・サービス・ロケーションに至るまで、画一的な一般論ではなく“大阪人の独自の目線”で捉え直して作り上げた。
ホテルは御堂筋線「淀屋橋」駅から徒歩7分で、繁華街である梅田と心斎橋のちょうど中心の中之島・北浜に位置する。最寄り駅から京都へ約45分、奈良へ約50分、神戸へ約55分でアクセスできる。ビジネスの中心地でありながら、カフェ・グルメ・最先端のショップが集まった大阪の川風景を代表する“粋”なエリアだ。
コンパクトな造りだが、ステイするだけでない刺激的な複合施設を目指している。音楽やプロダクトへのこだわりとパーソナルなおもてなし、上質なインテリアを追求した。新旧さまざまな感覚がミックスされた、普遍的かつ新しい価値観を発信するという。地下ギャラリー、サロン、スナックバー、ルーフトップテラス、カフェ「BROOKLYN ROASTING COMPANY」、フラワーショップ「bois de gui(ボワドゥギ)」が併設する。
地下ギャラリーは約100平方メートルあるオルタナティヴスペースで、シンプル&クリーンなホワイトで統一された空間だ。ホテル宿泊とセットの利用など、さまざまな用途で使うことができる。またスタッフコスチュームにもこだわり、「ROGGY KEI(ロギーケイ)」 がデザインしたオリジナルジャケットを着用している。
荒々しいビルの躯体を活かして構成することで、新築には作れないムードを演出した。水や光といった環境も効果的に取り込み、大阪という“過密でパワフル”なイメージとは違う“抜け感”を生み出した。客室は全14室・5タイプ用意しており、「ヒョウ柄のベッドスローなど、所々に漂う大阪の香りはご愛嬌で」といい、遊び心のある客室となっている。パナソニックの最新バスシステムを全客室に導入し、Bluetoothでゲスト自身のデバイスと接続することで音楽を楽しめる。
アメニティにもこだわり、レセプションにて一部販売予定だ。着心地の良い素材のオリジナルパジャマ、大阪のホテルで初めての導入となる「Maison Margiela」のバスセット、大阪を拠点に活動するデザインスタジオ「Doogdesign.(ドーグデザイン)」が手掛けたホテルロゴ入りのオリジナルハブラシ、「BROOKLYN ROOSTING COMPANY」のドリップバッグなどを用意している。「BROOKLYN ROOSTING COMPANY」とはコラボバッグも製作中だ。
朝食は、ホテルの2軒隣で営業するグリル&バー「Le Bleu kitahama」にてリバーサイドモーニングを提供する。同会場ではクルーズサービスも提供予定だ。ホテルの側を流れる土佐堀川はユニバーサル・スタジオ・ジャパンや大阪城に繋がっており、それぞれ15~20分ほどで到着する。ホテルからユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの送迎サービスも計画中だという。
「THE BOLY OSAKA」は大阪の繁華街の中心に位置し、京都・奈良・兵庫へのアクセスも良いことから、関西観光の拠点として国内外から多くのゲストが訪れるだろう。ルーフトップでのモーニングヨガや、記念日に花束を手配できるなどの宿泊プランもあり、ただ宿泊するだけでなくユニークな体験もできるホテルとして今後注目が集まりそうだ。
■「THE BOLY OSAKA」公式サイトはこちら。
【参照記事】
【大阪】北浜のリバーサイドにブティックホテル「THE BOLY OSAKA」がグランドオープン
【参照サイト】
・空間デザイン事務所infixがホテル事業に参入
・カフェやギャラリーを併設したブティックホテル「ザ・ボリー・オオサカ」が開業、クルーズサービスも
(HOTELIER 編集部)