「トイ・ストーリー」シリーズがテーマのディズニーホテル、2021年度に開業
株式会社オリエンタルランドは2018年11月28日、東京ディズニーリゾート内に、映画『トイ・ストーリー』シリーズをテーマにしたディズニーホテルを、2021年度に開業予定だと発表した。
総投資額は約315億円。オリエンタルランドが所有し、同社100%出資の子会社・株式会社ミリアルリゾートホテルズが経営・運営する。ディズニーホテルは新ホテルを合わせ5施設目となり、2016年に開業した「東京ディズニーセレブレーションホテル」以来5年ぶりだ。東京ディズニーリゾートを周回するモノレール「ベイサイド・ステーション」駅の近くに開業する。
ホテルのストーリーは、映画に登場する少年アンディが、裏庭でとびっきりのプロジェクトに取り掛かるところから始まる。彼が大切にするウッディやバズ・ライトイヤー、自分のおもちゃたちみんなが住めるおもちゃタワーを作るという壮大なものだ。アンディがママに呼ばれて家に戻ると、おもちゃたちはアンディが作りかけたおもちゃタワーの建設を引き継ぐ。そして、世界中の「おもちゃのためのホテルとして完成させる。
ホテルは外観から中庭にいたるまで、すべておもちゃで作られたようなデザインとなる。アンディと、ウッディやバズ・ライトイヤーなど、おもちゃが繰り広げる世界観を再現するという。
延床面積約40,000平方メートル(ホテル棟のみ)、地下1階・地上11階建ての建物で、約600室の客室を設ける予定だ。客室はアンディの部屋をイメージし、すべてスタンダードタイプで統一する。宿泊費は他のディズニーホテルよりも低い価格に設定する方針だ。宴会場は設けず、レストランやディズニーショップを併設し、宿泊に特化することでより手軽なリゾートステイを実現するとしている。
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの入園者数は、2013年度から連続して3,000万人レベルを達成している。オリエンタルランドは、2020年春に東京ディズニーランドで、2022年度に東京ディズニーシーで新エリアの開業を予定している。より多くのゲストを迎えるにあたり、「ゲストのさまざまなニーズに合ったホテルを充実させることで、ディズニーの夢の世界が途切れることなく続く、東京ディズニーリゾートでの滞在をより豊かなものにしてまいります」と述べている。
ディズニーホテルには、日本で初めてディズニー社のライセンスのもと運営される「ディズニーアンバサダーホテル」、パーク一体型の「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」、ディズニーキャラクターのモチーフや映画の世界観をテーマにした客室を備える「東京ディズニーランドホテル」、テーマの異なる2棟を用意したバリュータイプの「東京ディズニーセレブレーションホテル」がある。ひとつの映画をテーマにしたホテルは、このたび発表された新ホテルが初めてだ。
2012年7月、東京ディズニーシーに『トイ・ストーリー』シリーズを題材にしたアトラクション「トイ・ストーリー・マニア!」がオープンした。東京ディズニーリゾート初の3D映像を使用したライドアトラクションで、映画に登場するキャラクターとシューティングゲームが楽しめる。ファストパスの発券は早々に終了するそうで、東京ディズニーシーで一番人気のアトラクションと言える。そんな大人気の『トイ・ストーリー』シリーズがテーマのホテルが開業すれば、ファンは間違いなく宿泊したいと思うだろう。
【参照記事】
・新ホテルは「トイ・ストーリー」東京ディズニーリゾート
・「トイ・ストーリー」ホテル 21年度開業 オリエンタルランド
【参照サイト】
ディズニー/ピクサー映画『トイ・ストーリー』シリーズをテーマとする新たなディズニーホテルの開発について
(HOTELIER 編集部)