ホテル京阪、東北初進出となる「ホテル京阪 仙台(仮称)」を2020年夏に開業
2018年11月27日、京阪ホールディングス株式会社のグループ会社である株式会社ホテル京阪が、仙台市にて「ホテル京阪 仙台(仮称)」を2020年夏に開業すると発表した。
『ホテル京阪』の東北進出は初めてだ。2020年春に名古屋市(259室)と京都市(200室)にて出店を予定しており、「ホテル京阪 仙台(仮称)」は直営ホテルとして14店舗目となる。「日乃出620駐車場」の跡地に建設し、既に着工し2020年7月末の完成を見込んでいる。
同社の既存ホテルの稼働率は9割以上だといい、新ホテルも同等の稼働を目指しており、空白地帯だった東北の顧客を取り込みたい考えだ。担当者は「東北ではホテル京阪の知名度は低いが、訪日客を含めた観光需要に期待している」と述べている。
「ホテル京阪 仙台(仮称)」のブランディングカテゴリーは「ビジネススタイルホテル」に類し、“安らぎ・安心感”を提供する。加えて、最新の機能性を同時に具備することを基本コンセプトに、宿泊特化型ホテルとして展開していくという。
ホテルはJR・地下鉄「仙台」駅から徒歩5分に位置し、仙台市中心部のためビジネス利用や東北各地への観光の拠点として利用できる。杜の都“仙台”の象徴であるケヤキ並木で有名な青葉通りに面し、周辺にはオフィスビルや商業施設・飲食店などが多い。地下1階・地上14階建て、客室は200室設ける予定だ。2階にはレストラン1店舗を併設する。
ホテル京阪は、京阪グループ中期経営計画『くらし・まち・ときめき創造』において「ホテルの出店拡大」を掲げており、主要政令指定都市の駅前立地を中心に多店舗化を進めていくという。
宮城県の2017年の観光客入込数は6,229万6,000人と、過去最高を記録した。2016年に比べ145万8,000人増加しており、観光客入込数の56.7%は仙台圏域に集中している。また、県内全体の宿泊観光客数は953万2,000人で過去最高を更新し、仙台圏域が全体の73.5%を占めている。東日本大震災前の2010年と比べると148万人増加した。外国人延べ宿泊者数は2016年に比べ32.7%増加し、2017年は264,470人だった。
仙台市は外国人観光客の満足度向上や誘致のため、訪日外国人向け観光案内所「仙台ツーリストインフォメーションデスク」を2016年12月に開設した。英語・中国語・韓国語に対応し、仙台市や東北各地の観光案内、街歩きツアーやアクティビティ、買い物や飲食店ガイドなどを提供している。「ホテル京阪 仙台(仮称)」はこの施設が徒歩圏内にあり、仙台駅も近いことから、観光目的で訪れる外国人にとって利便性の高いホテルとなるだろう。
【参照記事】
ホテル京阪、東北初進出 仙台市に20年夏開業へ
<ホテル京阪>東北初進出 「日乃出620」跡地に20年夏開業
【参照サイト】
~ホテル京阪、東北エリアへ初出店~「(仮称)ホテル京阪 仙台」を 2020 年夏に開業 JR、地下鉄「仙台」駅から徒歩5分の好立地
(HOTELIER 編集部)