東急リバブル、大阪府の「りんくうタウン」エリア最大規模のホテルを開発、2020年7月竣工
東急リバブル株式会社が、2018年11月12日、大阪府泉佐野市において新たに開発型アセットマネジメント事業を受託したことを発表した。
同事業は、同社が一部出資するTLS5特定目的会社(以下:SPC)が、大阪府泉佐野市りんくう往来北において、宿泊特化型ホテル『ホテルWBFグランデ関西エアポート』を建設するものだ。関西国際空港の対岸に位置する「りんくうタウン」エリアで最大規模のホテル開発となる。東急リバブルはプロジェクトマネージャー兼アセットマネージャーとして、開発計画から建築までの一連の工程をマネジメントする。
『ホテルWBFグランデ関西エアポート』は、関西国際空港内「関西空港」駅より1駅(約5分)、JR関西空港線・南海空港線「りんくうタウン」駅より直結で交通アクセスに優れている。近隣にはインバウンド観光客の来場も多い「りんくうプレミアム・アウトレット」がある。ホテルは地上22階建てで客室は700室用意し、レストランやルーフトップバー、温浴施設、会議室、カフェ、コンビニエンスストア、レンタカー店などを付帯する予定だ。
関西国際空港の総旅客数は2017年度に2,880万人を超え、3年連続で過去最高を更新した。また、2017年の大阪府全体の客室稼働率は全国で最も高い82.4%だ。さらに、延べ宿泊者数は3,321万人(全国3位)で、このうち外国人は1,167万人(全国2位)を占めた。今後もインバウンドを中心にさらなる宿泊者数の増加が予測され、宿泊施設の供給拡大が期待される。
SPCは、2018年10月に本件土地をホテル用地として取得しており、2020年7月に竣工引渡を受け、投資家へ売却する予定だ。ホテルの運営は、旅行業・ホテル業などを展開する株式会社ホワイト・ベアーファミリーと基本協定書を締結しており、同事業への出資も受けているという。
また、このたびの事業は民間都市再生整備事業として国土交通大臣より認定を受け、一般財団法人民間都市開発推進機構(MINTO機構)の出資を受けている。さらに、ALL-JAPAN 観光立国ファンド投資事業有限責任組合からも、同ファンド初のホテル開発支援として出資を受けており、ホテルが外国人来訪者の受け皿として日本のインバウンド観光客誘致に貢献すると期待されている。
東急リバブルは今後について、「企業や投資家の不動産ビジネスを支援するソリューション事業本部において、本件のような開発型アセットマネジメント事業に積極的に取り組み、総合不動産流通企業としてのノウハウやネットワークを生かし、優良な投資機会の創出に努めてまいります」と述べている。
観光庁が発表した2017年の「宿泊旅行統計調査」で大阪府へ宿泊した外国人を出身地別で見ると、韓国・中国・香港・台湾といったアジア圏からの宿泊客が多かった。また、日本政府観光局の調べでは、2017年の中国から日本への訪日客は2016年に比べて15.4%増となっており、今後も成長が見込まれる。
関西国際空港では、春秋航空が関西=大連線を2018年11月25日に新規就航し、毎日運航を開始する。四川航空も関西=西安線を2018年11月30日に新規就航し、週4便運航を開始する。さらに、エアアジア Xが関西=台北(桃園)線を2019年1月30日に新規就航し、週4便運航を開始するという。『ホテルWBFグランデ関西エアポート』の関西国際空港へ5分でアクセスできるという利便性の高さは、アジア圏をはじめとする世界各国からの訪日外国人にとって最高の立地となるだろう。
【参照記事】
【ニュース】 東急リバブル、りんくうタウンの大規模ホテルで開発型アセットマネジメント事業を受託、「ホテルWBFグランデ関西エアポート」を2020年7月に開業予定 大阪府泉佐野市
【参照サイト】
大阪府泉佐野市における開発型アセットマネジメント事業「ホテルWBFグランデ関西エアポート」の開発に着手
(HOTELIER 編集部)