近鉄不動産がサービスアパートメント事業に参入、コンシェルジュサービスも提供
近鉄不動産株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:善本烈)が、長期滞在者を対象としたサービスアパートメント事業に参入する。リニア中央新幹線の開業を見据え、名古屋大都市圏中核都市の国際化・多様化する都心居住の需要を取り込む狙いだ。
同社は、分譲住宅を中心に事業を展開してきた名古屋エリアで、アセット事業の取り組みを強化していく。その第一弾プロジェクトとして、名古屋市中区にて「ローレルタワー名古屋栄(仮称)」の建設に着手した。
建物は地上21階建ての免震構造のタワーマンションだ。総戸数124戸のマンションの中に、賃貸住宅フロアと定期借地権付分譲住宅フロアを組み合わせる。こういった構成は同社初であり、賃貸住宅フロアの一部が短期での賃借契約が可能な、家具や家電を備えたサービスアパートメント仕様にする。賃貸・分譲フロアを問わずコンシェルジュサービスを提供し、ラグジュアリーホテルのような空間にするという。
同社は、従来の「住宅を長期間所有・賃貸する」という発想に加え、「一時的に利用する」という住まい方を提案するという。また、この物件を皮切りに、今後も名古屋エリアにおけるオフィスビル・ホテル・賃貸住宅などアセット事業の強化を図るとしている。
■「ローレルタワー名古屋栄(仮称)」概要
所在地:愛知県名古屋市中区栄一丁目722、723、703-3番ほか
交通:地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅徒歩4分
総戸数:124戸(定借分譲76戸、賃貸48戸)他に店舗1区画
敷地面積:1,312.90平方メートル
建築面積:798.61平方メートル
延床面積:11,625.07平方メートル
構造・規模:RC造地上21階建、 免震構造
竣工時期:2020年12月中旬(予定)
入居時期:2021年2月下旬(予定)
管理会社:近鉄住宅管理株式会社 名古屋支店
設計・監理:株式会社IAO竹田設計
施工:株式会社奥村組
事業主・売主:近鉄不動産株式会社
【参照記事】
近鉄不動産、名古屋で長期滞在型アパート リニア開通にらみ
【参照サイト】
名古屋エリアにおけるアセット事業を強化~サービスアパートメントを含む賃貸住宅と定期借地権付き分譲住宅を組み合わせたタワーマンションを建築~
【コーポレートサイト】
・近鉄不動産株式会社
・近鉄住宅管理株式会社
・株式会社IAO竹田設計
・株式会社奥村組
【関連記事】
・「ウェスティン都ホテル京都」が大規模リニューアル、2020年春にグランドオープン予定
・近鉄グループ、博多都ホテル建替え。「(仮称)近鉄博多ビル」新築工事に着手
・近鉄不動産、博多駅前に商業施設一体型ホテル。2019ラグビーW杯前に建設ラッシュ
(HOTELIER 編集部)