コスモスイニシア、“暮らすように滞在する”都市型アパートメントホテルを上野にオープン。
大和ハウスグループの株式会社コスモスイニシアは、都市型アパートメントホテルブランド『APARTMENT HOTEL MIMARU』の第一弾を、東京・上野に2018年2月8日オープンした。2018年4月には、赤坂・日本橋・京都でもオープン予定だ。
同社では、40年以上の分譲マンション供給における開発および建築ノウハウを活かし、アパートメントホテル開発および運営事業を行い、客室数40室程度の比較的小規模なものから取り組むという。
『APARTMENT HOTEL MIMARU』は、“暮らすように滞在する”がテーマである。訪日外国人旅行者のなかでも家族やグループ等をメインターゲットに捉え、中長期滞在のニーズに対応する。
4人以上でも快適に過ごせる「空間」を用意し、キッチンや調理器具などを常備している。共有部にはランドリールームを備え、暮らしの延長線上にある「自由」な過ごし方を提供する。また、都市部や観光地などへアクセスしやすいことで可能となる、多様な「体験」も提供するという。
第一弾の「MIMARU東京 上野NORTH」は、同社の住宅事業のリノベーション物件で培ったノウハウを最大限に活かした、オフィスビルからコンバージョンしたホテルだ。運営は、子会社の株式会社コスモスホテルマネジメントを主体に、株式会社グローバルエージェンツと提携して行う。
1室・1泊あたり平均3万円程度の料金設定で、グループでの旅行でも宿泊費を抑えられる。ホテル周辺の観光地・飲食店情報、日本体験を楽しめる情報を提供するなど、さまざまなニーズに対応するという。同ホテルは上野駅より徒歩圏内にあり、客室は「和」のテイストで統一感を出した。飲食店・動物園・博物館など、多数の観光スポットが集積する上野駅周辺は、空港や日帰り観光地などへのアクセスも良く、国内外から多くの旅行者が訪れるスポットだ。
また、利便性向上・人件費削減のため、一部屋に1台、国内の通信・通話が使い放題の「handy」を備えた。訪日外国人向けチャットコンシェルジュサービスの「Bebot」や、出前アプリの「Uber Eats(ウーバーイーツ)」もダウンロードしてある。
日本のホテルは、ビジネスでの利用者をメインターゲットとしているため、シングル・ツインの部屋が圧倒的に多く、ファミリー向けの部屋が少ない。しかし、海外の主要観光都市では、3~5人程度のファミリー・グループ旅行者が中長期滞在できる宿泊施設が一般的である。
今後、中長期滞在できる宿泊施設へのニーズがさらに高まると予想され、コスモスイニシアは現在、17棟878室のアパートメントホテルを開発中だ。2020年までに1,500室の提供を目指し、東京・京都・大阪エリアを中心に、都市観光スポットへのアクセスに優れた都市型アパートメントホテルを積極的に展開するという。加えて、新築・リノベーション・土地活用といったホテル事業の提案も行うという。
■「APARTMENT HOTEL MIMARU」公式サイト
【参照記事】
コスモスイニシア “住宅型ホテル”の初弾を上野にオープン
【参照サイト】
・『MIMARU東京 上野NORTH』2018年2月8日(木)オープン
・訪日外国人旅行者のニーズに対応。市場に事例が少ない「1室40㎡程度中心(リビング/ミニキッチン付)」「1室料金設定」など”暮らすように滞在する”ことが可能なアパートメントホテル開発に着手 8棟のホテルプロジェクト用地を取得済。うち6棟がアパートメントホテル予定
・訪日外国人旅行者などのグループ宿泊ニーズに対応”暮らすように滞在する”新ホテルブランド「APARTMENT HOTEL MIMARU」誕生第一弾『MIMARU東京 上野NORTH』2018年2月8日(木)オープン
(HOTELIER 編集部)