「ランプライトブックスホテル名古屋」2月20日オープン、24時間営業の書店とカフェ併設。

ソラーレホテルズアンドリゾーツ株式会社が運営する、24時間営業の書店とカフェを併設したホテル「ランプライトブックスホテル名古屋」が、名古屋市中区に2月20日オープンした。

同社はホテル運営事業、フランチャイズ事業、送客支援事業などを行っている。直営ホテルブランドには、雨の多い金沢を楽しめる観光や体験を提案する「雨庵(うあん)」、約1万冊の漫画が揃った自遊空間・銭湯スタイルの大浴場がある「HATAGO INN」など、全8ブランドある。

このたびオープンしたホテルは『本の世界を旅するホテル』がコンセプトだ。客室は本を快適に読むための工夫がされている。オットマンを備えたひじ掛け付きソファや、リーディングランプを設置し、おすすめの本も置かれているという。「その日の一冊を選び、読書をするためにつくられたお客様の部屋で、夜通し本の世界に没頭してもらう」という、マニアックな旅の形を提案する。

24時間営業の書店とカフェは1階にあり、宿泊者以外も利用できる。本は購入後に客室に持ち込むことができる。書店には「旅」と「ミステリー」を中心に、約3千冊の書籍を揃え、洋書は1割程度ある。書籍に関連した雑貨も扱っていて、ホテルという空間から新しい読書スタイルを提案するという。

カフェは、フードメニューは朝7時から夜10時まで、ドリンクメニューは24時間提供している。八丁味噌を使ったオープンサンドなど、オリジナルメニューを楽しめる。宿泊客は、朝食付きプランを選べば、カフェあるいは部屋での朝食を予約できる。

オープン初日は、スーツ姿の人や散歩中の人など来店者が多く集まったという。カフェでは本を見て歩いたり、ドリンク片手に絵画の作品集を眺めるなど、それぞれがゆったりした時間を過ごしたようだ。来店客には「名古屋は芸能や文化が弱いと言われていますが、こういう名古屋発の場所が広がったらおもしろい」と話す人や、「私的には最高。現実逃避をしたいときに泊まるのもいいですね」という楽しそうな姿も見られた。広報担当者は「ご近所の方も来てくださって、初日から地元になじんでいるのかなと思い、うれしい」とコメントした。

名古屋市にあるホテル・旅館の客室数は年々増え続け、競争が激化している。同ホテルの担当者は「価格競争するのではなく、ファンに支持されるホテルを目指したい」としている。

【参照記事】
本の世界に誘うホテル ブックカフェも併設 名古屋
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(HOTELIER 編集部)


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