ホテル・アパレル・飲食併設「hotel koe tokyo」、渋谷・公園通りに2月9日開業。
ストライプインターナショナルは、渋谷区宇田川町・公園通りにグローバル戦略ブランド「koe(コエ)」のホテル併設型グローバル旗艦店「hotel koe tokyo」を2月9日にオープンする。
同社はカジュアルファッションブランド「earth music&ecology」などを展開。「koe」は飲食業態などを併設する新しいライフスタイル業態として、2016年11月に自由が丘に出店したグローバル戦略ブランドだ。都心部を中心に旗艦店を出店し国内での認知度向上とブランド力を強化、2020年以降の欧米進出への足掛かりにしたい考え。
渋谷店は「ステイ」「ファッション」「ミュージック&フード」の3つをテーマにブランドの世界観を提供する。ヒューリックが渋谷パルコ・パート2跡に新築したビルの1~3階で、店舗面積は3フロア計約450坪。
1階(約110坪)はベーカリーレストラン「koe lobby」、イベントスペース「koe space」、ホテルレセプション。2階(約170坪)はアパレル、生活雑貨のショップ。3階(約170坪)は同社初となるホテル「hotel koe」を構える。
「koe lobby」は代官山のフレンチレストラン「Ata」(猿楽町)を手掛ける掛川哲司シェフがプロデュース。モーニングからディナー、テイクアウトと幅広いニーズに対応する。立ち飲みができるバーカウンターやテーブル席などさまざまな席を用意する予定だ。さらに、テイクアウト専用のモバイルオーダーシステムアプリ「O:der」を導入する。対象メニューをオーダー・決済すると調理完了後に通知が届き店頭で受け取れる。営業時間は7時30分~23時(モバイルオーダーは21時まで)。
「koe space」はイベントスペースとして活用し、ゲストDJのイベントやコラボレーションアイテムの販売などを定期的に行うという。
アパレルショップでは「スマートレジ」を導入し、夜間(21時~23時)は販売員がいない「無人」店舗となる。来店客自身が会計するセルフ形式で同社初の試みだ。クレジットカード決済のキャッシュレスショッピングを提案し、電子マネーやApple Pay、銀聯(ぎんれん)カードなどの決済にも順次対応する予定だ。
「hotel koe」は全10室。各部屋に国内・海外への通話、インターネット(LTE)通信ができる無料貸し出しスマートフォンサービス「handy」を導入する。宿泊料金はスタンダード3万6,000円~、ミディアム8万5,000円~、ラージ11万円~、エクストララージ(スイートルーム)25万円~。宿泊者が利用できるプライベートラウンジも併設し、「The Tea Company」(新宿区)とコラボレーションした日本茶や抹茶、日本茶をベースにしたカクテルなどを楽しめる。営業時間は7時30分~翌1時を予定している。
クリエーティブディレクション・設計・インテリアデザインには建築家・谷尻誠さんと吉田愛さんを起用した。1・2階は「シンプルで作りこみ過ぎないデザイン」になる予定で、「素の素材」を大切にした空間を構成。普段は下地などに使われる材料を仕上げに採用するとのこと。
3階の客室は「茶室」をデザインコンセプトに「離れ」「小上がり」を現代風にアレンジし取り入れた。石やタイル、鉄を中心に使った建築材料で「素材の素の質感を生かした空間」に仕上げるという。フロア内の通路は「和」と「現代のテクノロジー」をミックスさせたテイストで、デジタルアートを展示する。
若者や訪日外国人が行き交う渋谷の中心。新たなシンボルの誕生で、より一層にぎやかになるだろう。
【参照記事】
公園通りにホテル・アパレルショップ併設「koe」旗艦店 スマートレジで23時まで営業
(HOTELIER 編集部)