昭和リースとナインアワーズが業務提携。2020年までに50軒開業目指す
新生銀行グループの昭和リース株式会社とカプセルホテル運営の株式会社ナインアワーズは、7月28日付で業務提携契約を締結した。
昭和リースのファイナンス支援により、2020年までに、ナインアワーズが運営するカプセルホテルを都心や観光地で50店舗(既存店舗を含む)の出店を目指すという。今後の出店拡大に向けて、物件ごとに昭和リースや不動産関連会社と共に合同会社をつくって出資する。
合同会社の投資対象は不動産を含めた施設となるが、不動産については所有権の他、借地権も取得の対象とするのが特徴。このため、安定的な資金の確保に加え、幅広い資産の事業化が可能となり、ナインアワーズの新規出店の加速が期待される。提携後1年間で10件程度、総投資金額にして100億円程度の出店を目標としている。なお、当該ファンドのアセットマネジメント業務は、不動産仲介大手、三幸エステート株式会社の100%子会社である三幸オフィスマネジメント株式会社が担う予定だ。
ナインアワーズは、都市型トランジットサービスという新しい滞在価値の提供を目指す、デザイン性の高い新しいタイプのカプセルホテルを展開している。料金は時間制で決めており、一泊4,000〜6,000円と格安。必要のない機能をそぎ落とし、睡眠、シャワーといった重要な機能には最高品質を提供するというコンセプトのもと、一号店を2009年に京都に開設して以来、2017年7月末までに東京都内などに5施設を開業している。
2020年の東京オリンピックをはじめとする観光需要の高まりやインバウンド需要、近隣で働く人の仮眠需要を取り込み、オンリーワンの都市型トランジットサービスとしての地位を確実なものとしていく方針だ。
【参照記事】
・昭和リースとナインアワーズの業務提携について
・昭和リース、カプセルホテル50棟 20年までに
(HOTELIER 編集部)