森トラスト、日本初のマリオットホテル最高級ブランド誘致へ
森トラストグループ(本社:東京都港区、代表取締役社長:伊達 美和子氏)は12日、米ホテル大手のマリオット・インターナショナル(本社:アメリカ合衆国メリーランド州、社長兼最高経営責任者:アーン・ソレンセン氏)の最高級ブランド「EDITION(エディション)」を誘致すると発表した。
東京オリンピックが開催される2020年夏までに、東京・虎ノ門と銀座の2ヶ所で開業を目指す。エディションブランドの日本進出は初めてとなる。東京で不足している高級ホテル市場を拡大し、増加するインバウンド需要の取り込みを狙う。
ニューヨークやロンドン、パリは五つ星ホテルが50軒以上あるのに対して、東京は18軒。森トラストの伊達美和子社長は、同日の記者会見で「東京は世界4位のグローバル都市だが、ホテルの面では量と質の2つの課題がある。一流の滞在施設をもっと増やす必要がある」と述べた。
エディションは、マリオットグループで「ザ・リッツカールトン」や「JWマリオット」と並ぶ最高グレードの位置付け。ホテルのコンセプトは、世界的なホテリエのイアン・シュレーガー氏が手掛け、高級感だけでなく体験や交流を重視した新タイプのホテルとなる予定。シュレーガー氏は「東京を訪れる人だけでなく、東京に住む人も訪れ、交流できる場所にしたい」と話す。
エディションブランドは、すでに中国・海南省やロンドンなどでオープン。アジアでは17年にバンコクや上海、19年に中国・武漢やインドネシア・バリ島などで順次開業予定だ。
「東京エディション虎ノ門」は、開発を進める地上38階建ての複合ビルの「東京ワールドゲート」の31~36階に開業する。客室数はスイートルームを含む約200室。「東京エディション銀座」は、銀座2丁目で取得した土地に新たに建設。地上13階建てで、客室数はスイートルームを含む約80室となる。
また、森トラストグループは、今月7月28日に、運営している南紀白浜、富士山中湖、伊豆修善寺、琵琶湖、軽井沢の5軒の「ラフォーレホテルズ&リゾーツ」を「マリオットホテル」にリブランドオープンした。ホテル情勢に活発な流れをつくっている森トラスト、今後の動きにも注目だ。
【参照記事】
・森トラスト、日本初のマリオット最高級ホテル 銀座・虎ノ門に20年
・マリオット、今後も日本出店加速-クルーズ事業にも自信
(HOTELIER 編集部)