世界水準のホテル人材育成を目指すジャパン・リリーフ、新サービス「CONCIERGEST」が11月1日より始動
総合人材サービスを手掛ける株式会社ジャパン・リリーフ(以下ジャパン・リリーフ)は、世界水準のコンシェルジュサービスを含む、新しいスタイルの総合人材サービス「CONCIERGEST(コンシェルジェスト)」が11月1日よりスタートするに当たり、新事業プレス発表会を実施した。
2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されると共にインバウンド需要は益々増加し、 2017 年に日本を訪れた外国人数は 2869 万人と過去最多を記録。また訪日外国人の増加に伴い、2014 年度以降は東京を中心に大阪、京都、沖縄などで急激にホテルの建設が進み、今後ホテルの人材需要が一層高まると予想される。しかし、そんな注目を集める観光業界では現在、トップ人材や現場スタッフの不足という課題を抱えている。
そうした背景から、年々高まるホテル業界の人材ニーズに対応すると共に、訪日外国人富裕層の日本滞在時の満足度向上を図るために、同社はホテル&ホスピタリティ事業部を立ち上げ、「CONCIERGEST(コンシェルジェスト)」の提供を開始したのだと代表取締役会長 兼 最高経営責任者・野村俊司氏は述べている。
ジャパン・リリーフとは
1994 年の設立より、ドライバーの送迎業務を中心に人材教育・紹介・派遣などの総合人材サービス事業を展開している同社。年々増加する訪日外国人やホテルの建設ラッシュ、各業界での人材不足という社会的背景もあり、空港関連人材事業やIT人材事業、そして今回のホテル人材事業と多角的に新規事業をスタートしている。
サービス内容・チーム
CONCIERGESTでは、質の高い「ホテル人材の教育」のほか、「ホテル人材紹介・派遣」「会員制コンシェルジュサービス」「ホテルコンサルティングサービス」と4つのサービスを展開。「最高傑作となる人間力を持つ人材の教育」「世界一クリエイティブにホスピタリティ業へ取り組む集団」「お客様第一主義」の3つをコンセプトに、ホテル業界内の課題解決を積極的にサポートし、2021 年度には売上高 10 億円の達成を目指すという。
同サービスを牽引するのは、The Kitano New Yorkでコンシェルジュ経験を積み、その後はペニンシュラ東京・アマン東京の立ち上げに携わるなど、世界の名だたるホテルで経験を積み上げてきた、元アマン東京チーフコンシェルジュのオザキカレン氏。そして、4つの外資系ホテルでコンシェルジュとして研鑽を積み、マンダリンオリエンタル東京・アマン東京の立ち上げにも携わった、元マンダリンオリエンタル東京チーフコンシェルジュの平方久美子氏の2名。
両者がこれまで培ってきた経験とノウハウから、下記のようなサービスが実現できるのだという。
- 五つ星ホテルで業界20年のキャリアを持つトップコンシェルジュがサービスを提供
- 日本文化の粋を唯一無二のリアルな体験として提供(相撲体験、狂言体験等)
- 全国のネットワークを駆使し常識を超えた未体験の経験さえ可能にする
- プロフェッショナルが集まる組織の中で実現する最高峰のホスピタリティサービス
ターゲット・人材育成
ターゲットは、シンガポールや香港、UAE、ドバイなど、アジアを中心とした訪日外国人富裕層。利用は会員制のため、オフィシャルサイトからの申し込みが必要だ。短期会員、年間会員、法人会員とお客様に合わせた利用が可能で、日本滞在中のすべての手配を行いゲスト一人ひとりに合わせた独自のサービスを行うのだという。既にオープン前からテスト的に始動しており、
また、人材は国籍問わず幅広い層を受け入れる。アジア各国からのアクセスの良さから沖縄に拠点を置き、座学などの基礎はもちろん、お客様の前に出たときに自然に反応できるようロープレを繰り返し行っていくそうだ。また一人ひとりのキャリアに沿った教育プログラムで「テーラーメイド型のサービス」を提供できる人材を年間で数十名程度育てていくのだという。
目指す姿
サービス開始に伴い平方氏は、「ホテル人材のニーズが高まっているからこそ、ホテルの方と密に関係性を作っていき、お互いが求めている要望を理解し最適な人材を輩出していきたい」と述べている。またオザキ氏は、「世界中には多くのコンシェルジュサービスがあるが、国内では言葉だけふわふわとしている。我々は世界レベルのサービスができると自負しているので、ハイレベルなサービスを提供していきたい」と同サービスへの想いを語っていた。
個人・団体ツアーを利用する一般の方から、プライベートジェットを利用する超VIPな方まで、現在日本を訪れる外国人観光客は様々だ。そんな中で外国人富裕層にターゲットを絞り、一人ひとりの要望に合わせたきめ細やかなサービスを提供する同社の新事業は、他にはない取り組みだと言える。今後ますます多様化するインバウンド需要の中で、日本ならではのおもてなしを感じられる同サービスが、世界にどんな影響を与えていくのか見届けていきたい。
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(HOTELIER 編集部)