業界初!H.I.S、国内ホテル直販支援サービス、宿泊施設に向けて開始
株式会社エイチ・アイ・エスは、株式会社エス・ワイ・エスが持つメディア接続サービス「Direct Reservation System(DRS)」を、9月から国内のホテルや旅館などの宿泊施設へ提供する、直販支援サービスを開始することを明らかにした。
近年、国内外の宿泊施設においてインターネットによる予約が増加しており、トリバゴなどをはじめ宿泊施設比較サイトが台頭してきていたり、訪日外国人客数の増加などにより、宿泊予約形態は、様々な環境や情報とともに変化している。そのため、宿泊施設客室の直接販売の動きが活発化している現状だ。
H.I.S.は、そんな予約形態の変化を新たな事業チャンスと捉え、宿泊施設の直販支援を主な事業としているSYSと資本業務提携に至った。なお、H.I.S.はSYSとの資本業務提携後において、SYSが誇る経営体制や意思決定を尊重し、事業運営に関わる組織や体制も独立させた事業展開を行い、宿泊施設様の取引先との信頼関係の維持を最優先事項とするという。
今回の事業展開は、旅行会社にとって業界初の取り組みとなり、多数の宿泊施設を掲載したサイトを立ち上げ運営するビジネスモデルが主だったこれまでとは180度変わった動きとなる。個別ホテルとお客様を直接つなげることで、宿泊施設の集客の負荷を軽減させ、ひいては国内宿泊施設の活性化に寄与するという。
今後の宿泊業界において、どのような影響を及ぼすだろうか。国内外の個人の国内宿泊旅行者のさらなるマーケット拡大に繋がるのか期待される。
<株式会社エス・ワイ・エス>
SYSは、1999年9月に設立。ホテルを対象としたオンライン予約システムを2000年4月に開発。2001年5月には高級ホテルの当日予約限定サイト「yoyaQ.com」をリリースし、その後もホテル向け予約システム「SUITE」「OPTIMA」「OPTIMA S」を開発。関連事業としてホテル、旅行代理店の業務システムの受託開発や観光産業全体を対象としたマーケティング支援事業も展開している。
<「Direct Reservation System (DRS)」とは >
DRSは、宿泊施設の在庫を、集客力の高いメディア(販売パートナー)上で販売することを可能とするシステム。DRSを導入することにより、宿泊施設は新たなチャネルによる顧客の獲得が可能になり、オンライン旅行代理店に対する送客手数料の軽減にも繋がる。一つの管理画面で多数の販売パートナーへの在庫提供が可能となるため、急増する訪日旅行客やこれまで把握できていなかった顧客層へのアプローチを効果的に行うことができる。
【参照記事】
業界初!国内ホテル直販モデルを支援宿泊施設に向け、顧客獲得のチャネルを構築
(HOTELIER 編集部)