インターコンチネンタルホテルズグループ、日本初進出の「ホテルインディゴ」を箱根強羅に開業
インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG®)は2020年1月24日、『ホテルインディゴ(Hotel Indigo)』ブランドの日本進出第一号店となるライフスタイル・ブティックホテル「ホテルインディゴ箱根強羅」を開業した。
『ホテルインディゴ』が提案するのは、「ネイバーフッド」を究極に楽しむこころ躍るような旅のスタイルだ。その土地ならではのネイバーフッドストーリーをホテルのインテリア、アートワーク、サービスの細部にまで表現し、好奇心旺盛で旅慣れた世界中の旅人たちを魅了している。
同ブランドが日本初進出する箱根強羅は、豊かな自然とパステルカラーのふくよかな温泉、坂の多い起伏のある街並みで、明治時代から文化人や政財界人の保養地として愛されてきた。さらに100年前(1919年)に箱根登山鉄道が開通してからは、各方面からアクセスの良い人気の旅行先として定着した。桜の名所として有名な早川沿いに佇む「ホテルインディゴ箱根強羅」は、この土地を愛した時代の先人や庶民が紡いできた珠玉のストーリーを新たな時代につなげるデスティネーションとして誕生した。建設は大和ハウス工業株式会社が担い、今後も両社で連携しホテル開発を進めていくという。
「ホテルインディゴ箱根強羅」へのアクセスは、小田急ロマンスカー箱根湯本駅より箱根登山バスで「宮城野橋」まで約15分、JR小田原駅より無料シャトルバスで約40分。ウッディで落ち着いた佇まいの建物に一歩足を踏み入れると、そこはまるで別世界。岩・蛍・落ち葉など、箱根強羅を象徴するモチーフを散りばめたコンテンポラリーアートと、寄木細工や浮世絵などのローカルで伝統的なエレメントが共存している異次元のような空間は、まるで「泊まれるアート」の世界だ。館内の至るところに配されたアートワークの中に潜むネイバーフッドストーリーを発見するのも楽しみのひとつ。箱根の過去と未来をつなぐ迷路のような空間が、ゲストを未知の世界へと誘う。
客室は全98室・6タイプ用意した。全ての客室に天然の温泉風呂を配し、全客室の8割を占めるリバーサイドの客室(スイートルーム4室を含む80室)にはプライベートな屋外露天風呂を完備している。客室内では懐かしさと新しさが散りばめられた個性的なインテリアを楽しめる。ベッドのヘッドボードアートとして制作したのは、1919年創業の地元の老舗の写真スタジオ「スタジオカフェ・シマ」とのコラボレーション作品だ。昭和初期の強羅の風景を撮影したモノクロ写真に遊び心溢れるタッチを加えた。ヘッドボードアートを隅から隅までじっくり鑑賞すれば、「自撮り棒」を手にする飛脚のような男性、寄木細工模様に加工したクラシカルなバス、サッカー少年たち、さらには空中を浮遊するUFOやドローンなど、ユニークなアイテムを発見できる。どんなアイテムがどこに隠れているか探すのも楽しみのひとつだ。
ダイニングとバーラウンジを併設した「リバーサイドキッチン&バー(Riverside Kitchen & Bar)」では、箱根を象徴する「火」と「水」にインスパイアされた五感に響く食体験を楽しめる。「火」をテーマとしたダイニングの中央に鎮座する大きなオーブンでは、シェフが巧みに炎を操って調理したグリル料理を提供する。「水」をテーマとしたバーラウンジでは、小田原みかんを使ったフレッシュな「みかんのミモザ」などの各種オリジナルカクテルのほか、鎌倉ビールとコラボレーションしたクラフトビール「INDI五(インディゴ)」などのオリジナルドリンクも提供する。
男女共用のリラクゼーション施設として、水着で楽しむ温泉大浴場を併設している。脱衣場は明治時代の銭湯を彷彿とさせるウッディでレトロなイメージとした。ロッカーや下駄箱、アンティーク調の縦型体重計など、懐かしく温かみのあるアイテムで埋め尽くされている。温泉大浴場には箱根の四季を再解釈した圧巻の温泉デジタルアートがあり、日本の温泉文化をホテルインディゴの解釈で現代につなげたもので、他にはない世界観を表現している。中央に鎮座したベンチやラウンドカウチでのんびりしたり、深さ1.2mの「立ち湯」を歩いて身体が芯から蘇るのを感じたり、横になって寛げるジェットバスで身体の細部まで癒されたり、自分ならではの楽しみ方を発見してほしいという。
また、タイの高級スパブランド『HARNN(ハーン)』のトリートメントを体験できる「The Spa by HARNN(スパ・バイ・ハーン)」も併設している。アジアを中心としたセレブに絶大な人気の『HARNN』を体験できるスパとして東日本初・国内で2軒目となるスパで、ホテルインディゴ箱根強羅のオリジナルメニューとして開発された「箱根センセーション(The Hakone Sensation、120分)」がおすすめだ。
IHG®の日本国内運営会社であるIHG・ANA・ホテルズグループジャパンの最高経営責任者CEOのハンス・ハイリガーズ氏は、次のようにコメントした。「IHG®の中で最も勢いのあるブランドの一つである『ホテルインディゴ』が、記念すべき2020年に日本に誕生したことを大変嬉しく思います。観光立国として世界から注目を集める日本は、今後ますます成長する潜在力を有する国です。「ホテルインディゴ箱根強羅」を最初のステップとして、これから日本全国の多くの場所に新たなホテルインディゴが生まれることを期待しています。」
また、ホテル総支配人のポール・ツジ氏は次のようにコメントした。「都市部だけでなく地方ならではの魅力的な観光コンテンツに恵まれた日本は、ホテルインディゴが掲げるネイバーフッドのコンセプトにぴったりのデスティネーション。江戸時代から宿場町として発展してきた箱根のネイバーフッドストーリーに満ちた「ホテルインディゴ箱根強羅」は、きっとお客様の冒険心と好奇心を満たすものと確信しています。ホテルチームとローカルコミュニティ、そしてお客様がワクワクする気持ちを共有し、箱根強羅に活力を与え、新たな箱根の歴史を刻んでいくことを心から願います。」
この度開業したホテルのほか、『ホテルインディゴ』ブランドは愛知県犬山市にて2021年度下期に「ホテルインディゴ 犬山 有楽苑」を開業予定だ。2018年6月に名古屋鉄道株式会社との提携を発表しており、犬山市として初の国際ブランド、そして中部圏初の『ホテルインディゴ』ブランド出店となる。IHG®/IHG・ANA・ホテルズグループジャパンは2019年9月現在の計画として、2020年春に「キンプトン新宿東京」「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」、2022年には「インターコンチネンタル沖縄美らSUNリゾート」の開業を予定している。引き続き、同グループの活発なホテル展開に注目したい。
■「ホテルインディゴ箱根強羅」詳細はこちら。
【参照記事】
・欧米で人気のライフスタイル・ブティックホテルブランドが日本に初進出「ホテルインディゴ箱根強羅」が本日開業
・「ホテルインディゴ箱根強羅」開業(ニュースレター)
【参照サイト】
・IHG®|日本で二軒目となるホテルインディゴが歴史的な街、犬山に新たなストーリーを生み出す ホテルインディゴ 犬山 有楽苑が愛知県北西部初の国際ホテルとして 2021 年度下期にオープン
・名古屋鉄道株式会社|名鉄犬山ホテルを再開発、中部圏初「ホテルインディゴ」開業~インターコンチネンタル ホテルズグループと提携~
(HOTELIER 編集部)