藤田観光、訪日外国人客向けにメンバーズカード導入。リピーター取り込みへ
「ワシントンホテル」などを展開する藤田観光(本社:東京都文京区、代表取締役社長:瀬川章氏)が、訪日外国人客向けに会員サービスを開始した。従来日本国内居住者のみが対象となっていた、「藤田観光グループ・メンバーズカードWAON」の利用を訪日客にも促進することでリピーター獲得を狙う。
同カードは専用サイトでの申込みのほか、宿泊時にもホテルで申し込むことができ、いずれの場合もホテルで受け取る。藤田観光グループの施設を利用すると100円で4ポイント、公式サイトから予約するとさらに2ポイントもらえる。ポイントは1.5倍の金額としてホテルの支払いに利用可。イオンの電子マネー「WAON(ワオン)」としても使えるが、訪日客は日本滞在時間が限られるため同社ホテルのポイントカードとしての利用を想定しているという。
会員の募集に合わせて英語の会員向けサイトもオープンしており、来年には中国語と韓国語にも対応する予定。同サイトで宿泊予約とカードの入会を申し込むと「ワシントンホテル」や「ホテルグレイスリー」を会員優待料金で利用できるサービスも行っている。
また、訪日客限定でチェックイン時に申し出れば「ワシントンホテル」などのチェックアウト時間を1時間無料で延長する特典も導入。今月末は予約サイトでホテル周辺の買い物スポットや観光地の情報を国・地域別に提供、今後はスマートフォンアプリの外国語対応や会員カードのカードレス対応を導入するなど訪日客へのブランディングを強化しホテルの認知度を高めていくという。
2016年の訪日客数は11月時点で2000万人を超えたが、ホテルなどへ宿泊する訪日客数は頭打ち傾向。観光庁によると、8月の外国人延べ宿泊数(2次速報)は前年同月比3.6%減の580万人泊。訪日客は2回目以降個人旅行で訪れる場合が多く、リピート客の獲得が課題となっている現状がある。
【参照】
訪日客にも会員カード促進 藤田観光、リピーター狙う
【サービスサイト】
藤田観光グループ・メンバーズカードWAON
(HOTELS.Biz 編集部)