handy Japanが「hi Japan」に社名変更、OTAビジネスに新規参入へ
ホテルなど宿泊施設向けの無料スマートフォンサービス「handy(ハンディ)」を展開するhandy Japan(ハンディジャパン)株式会社は2019年2月5日、hi Japan株式会社に社名を変更。また、2月1日付にて代表取締役社長に、ピーター・リーが就任したことを発表した。
同社は、ホテル向けには客室の販売支援や客室のスマート化、旅行者分析事業に加え、旅行者向けには旅ナカサービスプラットフォームとして広告やチケッティング、モバイル決済など世界82カ国で事業を展開している。日本国内では、客室備え付けスマートフォン「handy」が1,700施設のホテルに導入されている。
このたびの社名変更により、従来の「handy」を中心とした旅ナカのスマートフォンレンタル事業だけでなく、『旅マエ~旅ナカ~旅アト』の全てのフェーズにおいて、旅の総合プラットフォームとして躍進していくという。
新代表取締役社長に就任したピーター・リー氏は、「エクスペディア」の日本法人立ち上げや、動画サービス「DAZN」のマーケティング&パートナーシップ本部長、その後レゴランドの親会社である「マーリン・エンターテイメンツ・ジャパン」の代表取締役を歴任している。
19日には記者発表会を開催し、同社の事業戦略を発表。そこで今年第2四半期に新たなOTA(Online Travel Agent)に参入する方針を明らかにした。プランニングから予約、現地での旅行体験、そしてSNSでのシェアまでを包括的にカバーする事業を開始する。
今後はスマートフォンやPCを使ったプランニング段階での情報収集をはじめ、ホテル予約、現地でのアクティビティやお土産の予約・購入にも対応。旅を思い描いてから帰宅後までのあらゆる情報サービスを、すべて自国の言語で利用できるようにするという。
近年は、「Relux(リラックス)」と韓国の「DAILY HOTEL(デイリーホテル)」の業務提携や、「WithTravel」と「Trip.com」の業務提携、Airbnbによるスペース予約サイト「Gaest.com」の買収など、各社OTAが様々な事業拡大を図っている。hi Japanの新規参入により、今後より一層業界内の競争が激化していくだろう。同社がどのようなサービスで他OTAと差別化をしていくか楽しみである。
■「hi Japan」公式サイトはこちら
【参照記事】
・「handy Japan株式会社」から「hi Japan株式会社」へ社名変更ならびに 新代表取締役社長就任のお知らせ
・旧Handy、新OTA立ち上げ「総合化」へ、hi Japanへ社名変更
(HOTELIER編集部)