【新たな宿泊の形】かんぽの宿 紀伊田辺でホテル駐車場を利用した車中泊サービスを開始
和歌山県田辺市目良の「かんぽの宿 紀伊田辺」がホテル駐車場を活用した新しいスタイルの車中泊のサービスを始めた。コロナ禍で宿泊者が減少している施設がたくさんある中、施設側にとっては空いた駐車場を活用するという利点がある。そして、車中泊を利用されるお客様にとっても新型コロナウイルスの感染拡大が心配される中「3密(密閉、密集、密接)」を避けて、乗用車やキャンピングカーで移動や宿泊する事が出来るので、安心して旅行を楽しめる新サービスとなっている。
「紀伊田辺」の杉浦肇支配人は「近くの天神崎を訪れる観光客にもキャンピングカーが目立つようになってきた。車中泊は自然との触れ合いを楽しみにしている紀南の客層と相性がいいと判断した。ペット連れにも気兼ねなく泊まってもらえる」と期待している。
基本料金は1回1台当たり2千円。利用者は館内の温泉施設(有料)、レストラン、トイレなどが利用できる。利用時間は午前10時から24時間。かんぽの宿公式サイトから予約することができる。サービス利用には「くるま旅クラブ会員」の登録が必要(有料)。
かんぽの宿は全国33カ所で温泉ホテルを展開。いずれも市街地から離れた立地で、広い駐車場がある。6月に先行して恵那(岐阜)や鳥羽(三重)、淡路島(兵庫)など9施設で新サービスを始めたところ、8月末までに約160人の利用があった。
宿を運営する日本郵政(東京)は、日本カーツーリズム推進協会(同)と連携して車中泊サービス「くるまパーク」として取り組んでいる。
日本RV協会の「キャンピングカー白書2020」によると、国内キャンピングカーの保有台数は前年比6・1%増の11万9400台で、2005年から右肩上がりで増えている。乗用車も含め、車中泊の人気は高まっており、道の駅の駐車場などに公認の車中泊スペースを設けた「RVパーク」の利用も増えているという。
公共機関の利用をしないことでもまた、「3密(密閉、密集、密接)」を避けられ、電車やバスなど時間も気にすることなく自由な時間帯で好きな所へ移動ができる魅力的な部分である。
【参照記事】ホテル駐車場で車中泊 コロナ禍の新しい旅提案
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「HOTELIER 編集部」