【連載/micado】宿泊施設のWeb集客に効果的なデジタルマーケティング施策とは?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、集客活動で影響を受けている宿泊業界は、どのような対策が適切なのでしょうか。
今回は、ウィズコロナやアフターコロナにかかわらず、数年後にも欠かせない取り組みについてご紹介していきます。
現状のOTA市場とは?
近年のOTA市場では、「予約キャンセル率」が注目されています。簡潔にまとめると、OTAの予約キャンセルが柔軟化されて、OTA市場の予約キャンセル率は40%以上と深刻な問題を抱えています。
「OTAで予約改善していこう」と取り組んでも、写真の変更、価格設定、宿泊プランの変更など表面的な情報しか変えられないので、効果検証しづらい部分なのです。
キャンセル規約の見直しや改善は必須ですが、「返金不可」は予約獲得率を下げてしまうので、それぞれの宿泊施設を利用する客層や行動などを把握した上での対策が必要です。
また、キャンセル料が発生する前日まで、”他の施設の比較検討”もしていることが考えられます。
そこで「OTA以外の集客媒体(公式サイト)を活用すること」が重要となってくるのです。
公式サイトからの直接予約を獲得できると、OTA手数料の削減だけでなく、施設ブランデイングや幅広い層へのアプローチなど、さまざまな効果を期待できます。
宿泊施設の公式サイトで見受けられるコト
ー「公式サイトを作成してから、何年以上も放置していませんか? 」
「宿泊プランは変更しているけど、他は何もしていないかな…。」ー
公式サイトからの直接予約が増えない理由は、公式サイトの分析や見直し・改善をしていないことが原因です。
いろいろな情報を掲載していても、「本当に見られているのか?」「じゃあ、誰に見られているのか?」「どのページがきっかけで予約されているのか?」など、公式サイトの”中の部分”を知っている宿泊施設はごく少数でした。
誰が悪いわけではありません。前の見出しでもお伝えした通り、「便利なOTA集客に依存していること」が、公式サイトの見直しや改善に至らなかった理由だと考えられます。
公式サイトでの直接予約を増やすステップ
公式サイトの見直しや改善、直接予約を増やすために、Google Analytics(グーグルアナリティクス)という分析ツールを使用します。
宿泊施設がGoogle Analyticsを利用することで、公式サイトを閲覧したユーザーの行動を分析できます。
”予約されやすい宿泊プラン”や”予約されにくい宿泊プラン”にあたる行動分析のデータを蓄積していくことで、ユーザーの好みに合う宿泊プランを推奨できるので、予約意欲を上げることができます。
1.サイトアクセス数を増やす
2.公式サイトのデータ分析
3.見直し・改善の繰り返し
4.再度データ分析で効果を測定【著者情報】
分析するだけでは、もちろん予約が増えることはありません。そのデータをもとに、どの施策が適切で効果的かを検証していきます。
例えば、女性の旅行客をターゲットに宿泊プランを打ち出しているが、宿泊する客層はファミリー層や男性客の方が多い傾向である場合に、高い稼働率を維持できているからと安心してはいけません。
万人ウケする宿泊施設は、かえって誰にも刺さらなくなってしまいます。その原因を見つけ出し、適切なターゲット層を集客していくことが施設ブランディングに欠かせないポイントです。
Google Analyticsを活用し、それぞれの宿泊施設にとって適切な対策をしていきましょう。
「待つ集客」はもう古い、「呼びこむ集客」を!
今回は、数年先を見据えたホテルや旅館の集客に欠かせない要素をご紹介しました。
OTAだけに頼った集客ではなく、公式サイトやWeb全体でのマーケティング活動が必要になっています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、宿泊施設の在り方が少しずつ変わっていることから、従来の「待つ集客」をしているようでは予約数は増えないでしょう。
宿泊施設が魅力を発信する側となり、インターネット上で認知度や集客力の向上を行うことが必要になります。
2020年以降のホテル業界の流れを踏まえた「Web集客」や「ブランディング」について気になる方は、無料で参加できるオンラインセミナーに参加してみてはいかがでしょうか?
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会社名:株式会社micado
代表取締役:COO 渡邉 典史
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