HomeAwayとジーテックが業務提携、民泊申請サポートサービスを低価格で提供。
エクスペディアグループで、世界最大級のバケーションレンタル会社であるHomeAway株式会社(本社:アメリカ、日本支社長:木村奈津子)は、民泊許可・届出手続のクラウドサービス「MIRANOVA(ミラノバ)」を展開する株式会社ジーテック(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒沢怜央)と業務提携することを3月19日に発表した。
これにより、煩雑な手続きによるホストの負担を軽減し、民泊物件登録へのサポートを強化する。加えて、ホームアウェイの物件ホストは、ジーテックのサービスを低価格で利用可能になる。
民泊は現在、旅館業法もしくは国家戦略特区の認定が必要だが、6月15日施行の住宅宿泊事業法(民泊新法)により、合法的に営める枠組みが加わる。HomeAwayのサイトでは無許可の物件を多く掲載するとみられ、新法施行後は違法物件をサイト上から排除しなくてはならない。HomeAwayはジーテックとの提携で既存ホストの届け出をサポートし、物件の減少を防ぎたい考えだ。
「MIRANOVA」は全国150人を超える行政書士ネットワークと連携し、民泊開始に必要な「届出書の作成」「必要書類の収集」「役所への手続き」の代行およびサポートを行うクラウドサービスである。ホストと行政書士のやり取りをクラウド上で管理することにより、低価格でのサービス提供を実現した。
「MIRANOVA スタンダード」コースは通常価格5万円だが、HomeAwayのホストなら3万円で利用できる。このコースでは、必要書類の収集はMIRANOVAのサポートのもとホスト自身で行い、最終的な届出はMIRANOVAに所属する行政書士が代行する。このほか「MIRANOVA プレミアム」「特区民泊・書類収集おまかせコース」「旅館業・書類収集おまかせコース」がある。
民泊事業に関するサポートでは、政府や企業が新しいサービスを開始している。観光庁は、民泊制度のポータルサイトとコールセンターを新設し、健全な民泊サービスの普及・正確な情報発信を行うという。民泊予約サイト「STAY JAPAN」を運営する株式会社百戦錬磨(本社:宮城県仙台市、代表取締役:上山康博)は、自治体への許認可や民泊予約サイトへの掲載サポートを行う「はじめての民泊応援メニュー」を3月15日より提供している。また、楽天LIFULL STAY株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:太田宗克)は、民泊事業に必要な保険や機器をまとめた「民泊事業スタートパック」を6月中旬に提供予定だ。
【参照記事】
・ホームアウェイ、民泊の届け出を代行 ジーテックと提携
・民泊プラットフォーマーら、ホストの囲い込み狙う
【参照サイト】
ホームアウェイ、MIRANOVAを展開する「ジーテック」と業務提携 シンプル・簡単・低価格な民泊申請サービスとの連携で、物件ホストへのサポートを強化
【コーポレートサイト】
・Expedia
・Home Away
・株式会社ジーテック
・観光庁
・株式会社百戦錬磨
・楽天LIFULL STAY株式会社
【サービスサイト】
・MIRANOVA
・民泊制度ポータルサイト「minpaku」
・STAY JAPAN
・はじめての民泊応援メニュー
・民泊事業スタートパック
【関連記事】
・楽天LIFULL STAYが民泊物件の登録開始、6月中旬に不動産オーナー向けの「民泊事業スタートパック」を提供予定。
・STAY JAPAN「はじめての民泊応援メニュー」を3月15日より提供開始、民泊の準備から運営までサポート。
・観光庁が民泊制度のポータルサイトとコールセンターを新設、健全な民泊サービス普及図る。
(HOTELIER 編集部)