高架下を有効活用したホテル「UNDER RAILWAY HOTEL AKIHABARA」2019年12月オープン
株式会社IKIDANEが株式会社アジアゲートホールディングスと協業し、秋葉原駅の高架下に宿泊施設「UNDER RAILWAY HOTEL AKIHABARA」を2019年12月12日に開業することが分かった。
IKIDANEは、一級建築士事務所および一般建設業許可、宅地建物取引業免許、住宅宿泊管理業等を取得しており、土地からの建築プラン提案や既存物件における旅館業への転用のコンサルティング、簡易宿泊所へのリノベーション工事の請け負い、運用代行サービス、不動産仲介・売買を可能としている不動産の総合開発会社だ。加えて、子会社に清掃会社「株式会社Bees」を持ち、清掃まで一括してサービス提供が可能である。インバウンドのあらゆるニーズに対応できる体制を業界で初めて構築した。
ホテルが開業するのは、株式会社ジェイアール東日本都市開発が秋葉原~御徒町駅間の高架下に新商業エリアとして開発を進めている『SEEKBASE AKI-OKA MANUFACTURE(以下:SEEKBASE)』内だ。“AKI-OKA”(秋葉原~御徒町間の愛称)エリアの開発を進めることにより、既存の施設との連携を高め、秋葉原~御徒町駅間を日本のスグレモノの散歩道として賑わいの創出を目指すという計画である。『SEEKBASE』は商業施設4棟・ホテル1棟の総称で、第一期としてホテルと商業施設2棟の物販エリアをメインにオープンする。
JR東日本グループはこれまで “歩きたくなる高架下”として、日本のものづくりが楽しめる「2k540 AKI-OKA ARTISAN」、日本全国の“食”の逸品を集めた商業施設「ちゃばらAKI-OKA MARCHE」、全国のラーメン有名店が揃った「御徒町らーめん横丁 AKI-OKA GOURMET」など、テーマを設けた開発を次々と進めてきた。IKIDANEは『SEEKBASE』内に新たに建設する宿泊施設の企画から、内装のデザインや運用などを請け負う。不動産投資事業を展開するアジアゲートホールディングスとの協業で、国内外の観光客および近隣ワーカー等をターゲットに、価格帯を抑えつつも居心地の良い宿泊施設を提供する。
ホテルのコンセプトは「アーバンロハス」。秋葉原の電気街には、家電量販店やメイド喫茶、アニメやフィギュアなど、日本独自のサブカルチャーを扱う店が立ち並び、国内外の多くの観光客で賑わっている。多種多様な店舗とコンテンツがひしめくこの街に訪れた人が求めるホテルとは、ゆったりとした休息がとれる安らぎのホテルであると考え、コンセプトを「アーバン(都会の)ロハス」として企画した。観光や仕事で溜まった疲れをリセットできるよう、客室は自然の要素を取り入れながらアースカラーをベースとし、都会的なでクールなエッセンスを取り入れた部屋に仕上げている。
JR秋葉原駅から約徒歩3分に位置し、客室29室・収容人数101名を予定している。高架下という限られた空間の中を有効活用した内装デザインが特徴で、客室はダブルタイプに加え、大人数部屋も多数用意しファミリー層にも対応する。カジュアルでリーズナブルなカフェ・バーも併設し、宿泊客はもちろん一般のゲストも利用可能だ。
高架下という珍しい立地に開業し、賑やかなエリアながらも落ち着いた内装でゲストを迎える「UNDER RAILWAY HOTEL AKIHABARA」。駅から近く多様な部屋タイプを用意していることから、AKI-OKAエリアに訪れる国内外のゲストにとって利便性の高いホテルとなりそうだ。
IKIDANEは、世界で300万人のファンを持つ国内最大級のインバウンドメディア『IKIDANE NIPPON』を運営するほか、粋な宿泊体験を多彩に創出する『IKIDANE』ブランドのホテルを展開している。同ブランドの「IKIDANE Cozy Hostel 田端」「Residential HOTEL IKIDANE 町屋」「IKIDANE Cozy Hostel 大阪難波」は宿泊客から高評価を得ており、Booking.comの「ゲスト・レビュー・アワード 2018」を受賞した。
2019年5月には、愛媛県今治市と広島県尾道市をつなぐ“しまなみ海道”の中間地点に位置する大三島(おおみしま)にて、サイクリストに特化したカフェホテル「IKIDANE CYCLIST HOSTEL & CAFE SHIMANAMI」(68名)を開業した。チェックイン・入室は自転車のまま乗り入れることができ、メンテナンススペースも用意している。
9月には霞ヶ関キャピタル株式会社と共同で、国内外のファミリー層をターゲットとしたコンドミニアムホテル「Residential Hotel IKIDANE 千葉中央」(37室)を開業した。マンションを用途変更した施設で、調理器具が揃ったキッチンや洗濯機など生活に必要な設備を完備している。また、同ホテルでは無人チェックインシステムなど最新のIoTを採用し、運用コストの大幅な削減を実現している。
宿泊施設開業のほか運営のサポートもしており、6月に沖縄県初のチェックインカウンター『IKIDANE KEY COUNTER』をオープンした。「本人確認」「宿泊名簿の記入」「対面による鍵の受け渡し」が義務付けられている沖縄県では、無人運営の場合でも必ず本人確認と宿泊者名簿の記入が必須である。これら3つを同施設が代行し、オーナー・ゲスト双方にとって快適でスマートな旅の始まりをサポートするという。
同社は高架下プロジェクトへの参画を発表した際、「増え続ける観光客や、宿泊の多様化に伴う様々なニーズに対応するべく、今後も一層、事業の幅を拡げていく構えです」と述べていた。不動産の総合開発会社として事業を拡大していく同社に、引き続き注目していきたい。
【参照記事】
・秋葉原の高架下ホテル「UNDER RAILWAY HOTEL AKIHABARA」12月10日(火)にオープニングセレモニー及び、内覧会を実施
・秋葉原で快適ステイ。(株)ジェイアール東日本都市開発の、秋葉原~御徒町間 高架下開発に(株)IKIDANEが参画! 11月、秋葉原高架下にホテルをOPEN!
・booking.com発表の「ゲスト・レビュー・アワード2018」にIKIDANE HOUSEが続々受賞!
・サイクリスト必見!(株)IKIDANEが、しまなみ海道にサイクリング専用宿泊施設をOPEN!
・(株)IKIDANEが、霞ヶ関キャピタル(株)と共同で宿泊特化型のホテル「Residential Hotel IKIDANE 千葉中央」をOPEN。
・沖縄初!ホテル・民泊施設専用のチェックインカウンター「IKIDANE KEY COUNTER」がOPEN!民泊・ホテルの無人運営がさらに便利に。先着50室の申込みを受付中!
【参照サイト】
・株式会社IKIDANE
・株式会社ジェイアール東日本都市開発|2019年12月、秋葉原の高架下に新商業エリア誕生。「SEEKBASE AKI-OKA MANUFACTURE」第1期OPEN!
(HOTELIER 編集部)