カプセルとホステルが融合した新しい宿泊施設「まゆ玉キャビン横浜関内」が2019年4月19日にグランドオープン
株式会社TBグループが、2019年4月19日にコンパクトホテル「MAYUDAMA CABIN(まゆ玉キャビン)横浜関内」をグランドオープンした。同ホテルには、宿泊施設向け客室設備であるSleeping Box®『まゆ玉®』を導入する。
『まゆ玉』は、昨今の急激な訪日観光客の増加による宿泊施設の逼迫や、今後さらに宿泊施設需要が高まることを見据え、2017年2月に同社が企画・開発したものだ。カプセル型の客室で、快適空間と利便性を兼ね備えている。2018年10月には、山口県にある「サンルート国際ホテル山口」内の旧宴会場の一部に32室導入した。同ホテルでは稼働率の悪い宴会スペースを有効活用することや、新しい顧客層を開拓することを目的に『まゆ玉』を導入した。その際、「一般的に増築や大規模なリノベーションが必要となる客室の増設を、短期間・低コストで実現すること」が条件だったという。
このたび開業した「まゆ玉キャビン横浜関内」は、カプセルホテルとホステルが融合する新しい形の宿泊施設だ。“また泊まりたくなる”をテーマに、快適性やコミュニティー形成をコンセプトとしている。JR根岸線「関内」駅南口から徒歩2分に位置し、近隣にコンビニエンスストアやドラッグストアもあり便利な立地だ。ホテル1階にはフロント受付とカフェカウンター、3階には開放的なルーフテラスやコミュニティスペースを用意した。
ホテルには全68ベッドあり、ベーシックタイプ・プレミアムタイプ・ラグジュアリータイプ・スマートタイプ・スマート個室タイプの5タイプ用意した。2階の女性専用フロアには全タイプ・合計37BOXを、3階の男性専用フロアにはスマート個室タイプ以外の4タイプ・合計31BOXを備えている。
ボディタオルなどの一般的なアメニティはもちろん、クレンジングオイル・化粧水・コットンなど女性ゲストにも嬉しいアメニティが充実している。ビジネスホテルに比べリーズナブルな宿泊料金であることや、女性と男性でフロアが分かれているのも魅力的なポイントだ。また、ICカード対応のロッカーを完備したほか、株式会社ウイン・コンサルが商業施設向けに開発した『tomore(トモレ)』の導入により、トイレ・シャワー室の混雑状況を一目で確認できる。さらに、株式会社Photosynthが提供するスマートロック『Akerun(アケルン)入退室管理システム』も導入しており、スマートで快適な滞在ができるだろう。
同社は同ホテルについて、「アンテナショップ(ショーケース)型として、弊社製品・サービスの価値創造を追求すると共に、幅広い企業との連携によりIoTを活用した省力化システムの導入等を図り、お客様満足度の向上を目指します」と述べている。IoTの活用によりトイレ・シャワーの混雑状況を確認できたりスマートチェックインができるのは、ゲストの利便性向上に加えスタッフの業務軽減にも繋がるに違いない。
神奈川県が2017年に行った調査によると、羽田空港調査および観光施設調査において、神奈川県に訪問した当日の宿泊地は「東京」が最も多い65.3%、「神奈川」は30.9%に留まった。また留置き調査においても、前日・翌日の宿泊地は「東京」が最も多く、神奈川県内で前日・翌日に宿泊しているのは10%台に留まった。神奈川県内の宿泊施設などの空きスペースに『まゆ玉』を導入すれば、短期間・低コストで客室を増やすことができ、これまで以上に宿泊客を呼び込むことができるのではないだろうか。
また、同社は『まゆ玉』の企画・開発と市場参入を発表した際、「ゴールデンルート以外も対象としており、より快適により手軽に訪日観光客を呼び込み、地元産業と連携し地方創生に貢献したいと考えております」と述べていた。今後も日本各地で展開していくことを期待したい。
■「まゆ玉キャビン横浜関内」公式サイトはこちら。
【参照サイト】
・逼迫する宿泊施設の客室不足を解決 カプセル型客室設備Sleeping Box『まゆ玉』の企画・開発を開始!
・カプセル型宿泊設備Sleeping Box®『まゆ玉®』を導入!ホテル内の宴会場を用途変更した新しい宿泊スタイルを実現
・ホテル初!トイレ・シャワーの使用状況が一目瞭然!コンパクトホテル『まゆ玉キャビン』(横浜関内)にIoTサニタリーサイネージを導入し、お客様の利便性向上と利用状況のデータベース化を実現!
・TBグループが業界に先駆け、IoTスマートロックを活用した『Akerun入退室管理システム』を、直営コンパクトホテル“まゆ玉キャビン”に導入し、宿泊者の利用状況をデータベース化!
・ホテル業界初のLEDシースルービジョン『ホテルサイネージ』を「MAYUDAMA CABIN 横浜関内」に設置!
・神奈川県外国人観光客実態調査
(HOTELIER 編集部)