都内56棟目の「アパホテル」が浅草に開業、全室禁煙・自動チェックイン機も導入
アパホテル株式会社が、東京都台東区に「アパホテル 浅草駅前」を2018年10月23日に開業した。10月19日には抽選で100室(最大200名)を無料招待する“無料試泊会”を実施し、1万件を超える応募があったという。
「アパホテル 浅草駅前」は東京都内で56棟目、台東区で8棟目となる『アパホテル』だ。台東区内では建設・設計中・FCを含め11棟2,631室展開しており、同社によるとホテル棟数・客室数ともに業界ナンバー1だという。ホテルは都営浅草線「浅草駅」徒歩1分、東京メトロ銀座線「浅草駅」徒歩3分、東武伊勢崎線「浅草駅」徒歩5分に位置する。浅草寺・雷門へも徒歩5分でアクセスでき、ビジネスや国内レジャー、インバウンド需要にも便利な立地だ。
ホテルは地上15階建てで、客室は3タイプ用意し、訪日外国人の増加や禁煙志向の高まりから全306室すべてを禁煙とした。1階には「天ぷら・割烹 つかごし」が開業し、最高階からは東京スカイツリーや隅田川沿いの景観を一望できる。さらに、2019年2月に開業予定の旗艦ホテル「アパホテル 国会議事堂前駅」の客室仕様を先取りした、グレードの高い“プライドフロア”を最上階に用意した。
高品質・高機能・環境対応型を理念とする“新都市型ホテル”の標準仕様として、50型大型液晶テレビや、快眠を追及しベッド下に荷物を収納できるオリジナルワイドベッド「Cloud fit SP(クラウドフィット エスピー)」を全室に設置した。室内の明かりにもこだわり、シーリングライトを採用している。照明スイッチや空調リモコンなどをベッドの枕元に集約し、USBポートも完備した。
さらに、テレビ画面上に館内案内をデジタル表示した「アパテレビインフォメーション」を新たに取り入れた。同サービスには、タブレット端末でYouTubeの動画や写真などをテレビの大画面に映し出す“ミラーリング機能”や、訪日外国人向けの飲食店予約代行サービスを搭載した。このほか、BBCワールドニュースの無料放映や、全客室およびロビーでWi-Fi無料接続も利用できる。
チェックイン時の混雑緩和のため、フロントには業界初となる全ての予約経路に対応したオリジナル仕様の「自動チェックイン機」を導入した。アパホテル会員であれば、スピーディーかつ簡単にチェックインできるという。セキュリティも重視し、1階のエレベータは客室カードキーをかざすと作動するようにした。
開業記者発表にてアパグループ代表の元谷外志雄氏は、「現在のアパホテルの日本国内シェアは4%程度であり、ホテル業界は百花繚乱の時代である。今後、全国でタワー型ホテル5棟を含む51棟(2018年10月10日時点)が開業予定であり、日本最大のホテルチェーンとして拡大路線を進むとともに、進化するアパホテルとしてハイグレードのホテルを提供していきたい」と述べた。
アパグループは、アパホテルネットワークとして全国最大の475ホテル・78,250室(建築・設計中、海外、FC、パートナーホテルを含む)を展開している。2017年11月期末実績によると年間宿泊数は約1,437万名に上り、アパホテル会員の累計会員数は1,500万名を突破した。
同グループが2010年4月に開始した「SUMMIT 5(頂上戦略)」では、東京都心でトップを取る戦略をとり、東京23区内の直営ホテル数のみで70棟・17,637室(建築・設計中を含む)を達成した。また、首都圏を中心に全国でタワーホテル5棟・5,482室を含む、51棟・17,400室を建築・設計中だ。2015年4月にスタートした「SUMMIT 5-Ⅱ(第二次頂上戦略)」では、東京都心から地方中核都市へと展開を広げ、2020年3月末までにパートナーホテルを含むアパホテルネットワークとして10万室を目指している。
観光庁の「訪日外国人旅行者の受入環境整備における国内の多言語対応に関するアンケート」によると、58%の訪日外国人が宿泊施設でのチェックイン時の多言語表示・コミュニケーションに困ったと回答した。「自動チェックイン機」を導入しているホテルは多いが、アパホテルの“すべての予約経路に対応”という業界初の試みは、海外から予約し慣れない地に宿泊する訪日外国人にとっても利便性の高いものになるだろう。
■「アパホテル 浅草駅前」公式サイトはこちら。
【参照記事】
アパ都内最大棟数56棟目、全室禁煙ホテル アパホテル〈浅草駅前〉 本日開業
(HOTELIER 編集部)