旅の思い出の瞬間にFOCUSし、その世界感を共有し合う。PLAY&coの新たな宿泊施設「FOCUS KURAMAE」が10月26日にオープン
上野や浅草をはじめ、都内数ヶ所で宿泊施設「&AND HOSTEL」等の運営を行っている株式会社PLAY&co(以下、PLAY & co)。同社は今回初となる、オリジナルホステルブランド”FOCUS”をプロデュースした。その1号店となる【FOCUS KURAMAE(フォーカス 蔵前)】が2018年10月26日にオープンするにあたり、HOTELIER編集部は、オープン前日に行われた内覧会に参加した。
FOCUS KURAMAEについて
施設コンセプト
同施設は元々、蔵前でカメラの部品製造を行っていた工場を改装し作られたホステル。そういった建物の歴史から、【宿泊×写真】をコンセプトに、世界各地から旅人が集い、各々がFOCUSした(=ピントを合わせ、切り取ってきた)世界を共有し合う中で、新たな出会いや次の目的地を創出できる場づくりを目指すのだという。
施設には、デジタル一眼レフやミラーレス、GoProなど、様々な特徴あるレンタル用カメラを用意している。ゲストが撮影した写真から、「日本人の知らない日本」を案内する新たなカタチの観光案内の創出にも挑戦するそうだ。また、ゲストが撮影した写真を用いて、定期的に写真展を開催。グランプリの方には無料宿泊券等の豪華特典を用意するなど、FOCUS KURAMAEならではのイベントも企画しているのだという。
立地
三ノ輪から蔵前まで南北に走る国際通りから一本入った、閑静な街に佇む5階建ての同施設。モノトーンで統一されたスタイリッシュな外観には、エントランス横にブランドロゴが掲げられ、大通りからも目に留まりやすい。都営浅草線「蔵前駅」より徒歩3分、都営大江戸線「蔵前駅」より徒歩4分と2路線が利用できるため、東京観光に最適な立地と言えるだろう。
客室・設備
1階は受付とダイニングがあり、cafe&barでの飲食はもちろん、IHクッキングヒーターや業務用冷蔵庫、電子レンジなど、ゲストが自由に調理を楽しむことができる。海外からのゲストが日本の味に自ら挑戦することができるのも魅力だ。
ダイニングの壁には、カメラをイメージしたインテリアが飾られており、ホステルのコンセプトがそのまま体現されている。
2階~5階はゲストルーム。ドミトリーのほか、シングルルーム、ダブルルームが各階に用意されており、2階は女性専用のフロアとなっている。
価格帯はドミトリー/3,000円~、シングルルーム/5,500円~、ダブルルーム/8,000円~(時期により異なる)
フロアごとにシャワールームや洗面、トイレ、荷物置き場があるほか、4階・5階には洗濯乾燥機があり、長期滞在のゲストへの配慮も十分。またドライヤーのほか、ヘアアイロンが各階に備わっているのも、女性に嬉しい設備と言える。
特徴的だったのは、ドミトリーベッドの幅。シングルベッドであるが、ベッドサイドに20cmほどのスペースがあるのだ。これはベッドメイクのしやすさを考慮しスペースを作ったのだという。こうした工夫ができるのも、これまで様々なホステル運営で培ったノウハウからだろう。宿泊者にとっても、スマホや小さな荷物など、ちょっとしたものを置くにも便利なスペースになりそうだ。
ゲストルームの廊下や階段には、今後ゲストが撮影した写真が飾られていくのだという。写真は3ヶ月周期で変更するため、訪れる度に様々な雰囲気を楽しめるのも魅力である。
cafe&bar
ベトナムから輸入した、木とアイアンを融合したスタイリッシュなインテリアが揃うcafe&bar。宿泊者はもちろん、宿泊者以外の地元の方なども気軽に利用できるため、地域の憩いの場になりそうだ。
同フロアでは、高円寺にてDJを中心とした音楽シーンを、様々な飲食店とコラボさせてきたラフ&ピース合同会社運営による、本格的な食事と音楽シーンが楽しめるそう。コーヒーも、本田圭佑氏がアンバサダーを務めるイタリアのLucaffeを導入している。
テーブル席にローチェアを設置しているのは、椅子に座った際の目線が低いことで、自然と目線が上にいき、広く空間を感じられるからだそう。またカフェで取り入れるお茶は、蔵前のお茶屋さんから仕入れるなど、街とのつながりも大切にしているのだという。
同施設のオープンにあたり、PLAY & co株式会社の取締役である中島 庸彰氏は「イベントや街とのコラボについては、まずは街の飲食店との連携をとっていき実現したい」とのこと。古い歴史と新しいカルチャーが共存する蔵前が、これから一層賑わっていくのが楽しみである。
■「FOCUS KURAMAE」公式サイトはこちら
(HOTELIER 編集部)