SQUEEZEがケネディクスと資本業務提携、宿泊施設の調達やシステム開発を加速。

株式会社SQUEEZE(本社:東京都港区、代表取締役CEO:舘林真一)は、ケネディクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮島大祐)と2018年3月28日に資本業務提携を締結し、第三者割当増資により総額約8億円の資金調達をしたと発表した。

業務提携の内容は以下の3つである。

1.住宅宿泊事業法を活用した、サービスアパートメントと民泊のハイブリッド運用モデルの共同開発
2.SQUEEZEが運営するスマートホテル施設の調達および投資における事業連携
3.ケネディクスからSQUEEZEへの非常勤取締役の派遣

1995年設立のケネディクスは、国内最大の独立系不動産アセットマネジメント会社だ。2018年2月の中期経営計画において、ホテル・民泊・サービスアパート等の滞在型施設運営ビジネスの推進を掲げていた。このたびの業務提携により、子会社である株式会社スペースデザイン(本社:東京都港区、代表取締役:川島敦)が運営するサービスアパートメント事業の成長と、スマートホテル分野における共同事業展開につながり、今後の成長機会を獲得できると考えている。

SQUEEZEは「ケネディクスの持つ不動産アセットマネジメントのノウハウと当社によるITを駆使したオペレーションを相互に提供することは、両社の成長機会の獲得に資すると考え本提携に至りました」と述べている。

同社は、日本における民泊・ホテル・旅館などの宿泊業界において「流動的かつ安定的な労働力の供給体制」「インバウンド (訪日旅行者) の受け入れ体制」「情報セキュリティ」を最重要課題とし、事業者が安心して宿泊施設運営ができる環境を整え、さらなる市場の成長に貢献したい考えだ。同社が推進する、ITおよびクラウドワーカーを活用した効率的な宿泊施設運営は、業界の人材不足を補う解決策になると同時に、さまざまな不動産アセットクラスの宿泊事業化を可能にするという。

2014年9月に設立した同社は、宿泊事業者が行う一連のタスクを、システムとクラウドワーカーの力で効率化するサービスを展開している。2014年には、民泊を中心とした宿泊事業者向けの運営代行サービス『mister suite』をリリースした。同サービスは、物件の運用に必要な業務を、専業の登録ユーザに依頼できるクラウドソーシング機能を備えている。

このほか、クラウド上で物件の情報を一元管理できる『suitebook』や、世界初のBluetooth搭載スマートキーボックス『igloohome』などを提供している。2017年からは他事業で培った知見をもとに、スマートホテル『Minn』の自社運用を開始した。グループやファミリーで利用する訪日外国人旅行者をメインターゲットに、「暮らすような宿泊体験」と「Second Homeのような施設」を提供する。

同社はこのたび調達した資金で、経営基盤の更なる強化と積極的な人材採用を図り、スマートホテル(Minnモデル)の施設調達や、『suitebook』のシステム開発を一層加速させるという。今後は、同社のビジョンである「空間と時間の可能性を広げるプラットフォーム」へ向けた事業展開の促進と、日本の遊休資産の活用、地域コミュニティへの仕事の創出に貢献することを目指す。

【参照記事】
ITとクラウドワーカーの力で民泊運営を効率化するSQUEEZE、ケネディクスから約8億円を調達
【参照サイト】
・ケネディクス株式会社との資本業務提携に関するお知らせ
・株式会社SQUEEZEとの資本業務提携について
【コーポレートサイト】
・株式会社SQUEEZE
・ケネディクス株式会社
・株式会社スペースデザイン
【サービスサイト】
・mister suite
・suitebook
・igloohome
・Minn

(HOTELIER 編集部)


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