男性専用複合型ホテル「かるまる 池袋」2019年12月開業、関東最大級のサウナ施設を併設
宿泊施設や温浴施設の運営及びコンサルティングを行う株式会社N1が、関東最大級のサウナ施設を有する男性専用の温浴施設複合型ホテル「かるまる 池袋」を、2019年12月3日に池袋にてグランドオープンすることが分かった。
施設はJR山手線・東京メトロ「池袋」駅西口のC6出口より徒歩30秒に位置する。施設のコンセプトは『人間回帰』。自然の中で生きる人間本来の状態でくつろげる「大自然の魅力」と、利便性・機能美に溢れた「都会のメリット」を融合させた施設だ。日本人のDNAに深く刻まれた、日本ならではの自然文化・伝統を取り入れることで、人間がより人間らしくなれる、機能美と利便性を兼ね備えた自然の力溢れる癒しの空間を実現した。
自然と都会の融合をコンセプトにした『かるまる』の名前には、大自然を感じられるお風呂に「つかる」、快適で機能が充実したホテルに「とまる」、といった同施設で利用できる2大サービスを象徴する意味が込められている。
温浴全体の監修は、企画設計の実績数日本一で温浴施設設計のスペシャリストである佐藤満氏が担当した。斬新なアイデアで数々の温浴施設の監修を担当してきた佐藤氏が、温浴施設を楽しむ多くのゲストがより快適に過ごすことができる空間を目指し、豊富な実績や知識を元に監修したという。
サウナ・水風呂・飲食の監修プロデュースは、“サウナ王”こと温浴施設経営コンサルタントの太田広氏が担当した。太田氏は、これまで数々の温浴施設のコンサルティングを行い、業績を改善させてきた温浴施設経営コンサルタントであり、日本一マスコミに出演しているサウナ業界のパイオニア・サウナ王である。サウナ初心者からヘビーユーザーまで、幅広いゲストに満足してもらえる要素をふんだんに盛り込んだ、次世代型の温浴施設を目指した。
施設には4種類のサウナを用意した。1つ目は「岩サウナ」。香川県の庵治地方でしか採れない世界最高級の銘石であり、日本三大花崗岩の一つとして知られる「庵治石」を使用したダイナミックなサウナだ。「庵治石」はその稀少さと上品さ、細かい細工を施しても風化しづらい耐久性の高さから「花崗岩のダイヤモンド」とも称されている。「庵治石」は非常に密度が高く、約600kgものサウナストーン1つ1つが蓄熱し、たっぷりと熱を放出するため、体の芯から温まり心地よい汗をかくことができる。
2つ目は「ケロサウナ」。“ケロ”とは、 樹齢200年以上の欧州赤松が立ち枯れた大変稀少な木材である。断熱性に富み、美しい光沢を持つことから「木の宝石」と呼ばれ、その芳醇な香りも魅力のひとつだ。通常、フィンランドではこのケロ材を使って丸太小屋のサウナを作るが、同施設ではその丸太小屋をモダンにアレンジした。また「ケロサウナ」では熱したサウナ石にアロマ水をかけて蒸気を発生させ、香りと熱気を味わうフィンランド式の入浴法「ロウリュ」を楽しむことができる。発生した蒸気により室内の湿度が上がり、体感温度も急上昇するため、一気に発汗することができる。「ケロサウナ」ではセルフロウリュも体験できるという。
3つ目は「蒸サウナ」。江戸時代に大垣藩の藩医・江馬蘭斎が考案し、治療に使用したと伝えられる「蒸サウナ」の伝統を今に伝える田辺温熱保養所の蒸気風呂を同施設にて再現した。「薬草の宝庫」として知られる滋賀県・伊吹山で採れた15~16種類もの貴重な薬草を煮立てた蒸気は薫り高く、体を芯から温めてくれる。「蒸サウナ」を楽しむ樽には、ヒマラヤ杉・南洋杉と並び「世界三大美樹」と呼ばれている高野槙を使用する。優れた耐水性と耐腐性、そして森林の中にいるようなフレッシュな香りが魅力だ。
4つ目は「薪サウナ」。薪ストーブを使ったサウナは本場・フィンランドの伝統的なサウナのひとつだ。芳しい木の香り、やわらかな光、揺れる炎の色、薪がパチッと鳴る音、陽だまりのような暖かさで薪ストーブでしか味わえない至福のひとときを堪能できる。「薪サウナ」を楽しむことができるのは、都内はもちろん大都市圏の中でも同施設だけだ。
さらに、幅広い好みに合わせて4つの水温から選べる水風呂や、「炭酸泉」「電気風呂」「岩風呂(不感の湯)」「マス風呂」「露天ジャグジー」の5種類のお風呂を完備している。
快適な眠りにこだわった宿泊施設は「ホテルタイプ」を30室、「カプセルタイプ」を124室用意する。「ホテルタイプ」は、室内にシャワーとトイレが設置されたラグジュアリーシングルルームと、シャワーとトイレが無いコンパクトシングルルームの2タイプだ。
客室のこだわりは、睡眠姿勢に合わせてピッタリ変形する、寝付けない悩みとは無縁のリクライニングベッドを採用した点だ。ゲスト自身の睡眠時の姿勢にぴったりとフィットし、体に圧力がかからない無重力のような状態で休むことができるTEMPUR社製リクライニングベッド『Zero-G® Lifestyle(ゼロジー ライフスタイル)』を用意した。シンプルなデザインながら、快適性を追求した睡眠姿勢「Zero-G®ポジション」をリモコンひとつで実現可能という機能性の高さが魅力である。
「カプセルタイプ」は、一般的なタイプのVIPと、43インチの大型モニターが設置されたVIPシアターの2タイプを用意する。室内で快適に過ごせるよう設備を充実させ、ゲスト自身が快適に感じる環境で寛ぐことが可能だ。カプセルの個室内は空調を完備し、マットレスは高級感のあるなめらかなベロア素材が特徴的なTEMPUR社製『フトンデラックス』の厚み7cmを採用した。日本人に馴染み深い快適な寝心地を体感できるという。
このほか、あかすり&ボディトリートメント、ヘッドスパ、タイ古式といったボディケアも用意している。加えて、ガッツリ系のサウナ飯から素材にこだわった本格和食料理まで楽しめる和食料理店、テレビ付きのゆったりとくつろげるリクライナーを完備し漫画や雑誌もある休憩スペース、デスクやコンセントのあるコワーキングスペースも用意する。
一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所が発表した、日本全国1万人の成人男女を対象とした「日本のサウナ実態調査2019」によると、月1回以上サウナ浴をする“ミドルサウナー”は推計678万人、月に4回以上サウナ浴をする”ヘビーサウナー”は推計335万人いるという。年に1回以上サウナ浴をする“ライトサウナー”と併せて、約2,714万人が年に1回以上サウナを利用している。
また、サウナ利用者で水風呂に入らない人は約半数おり、温冷浴(熱波浴→水冷浴→外気浴のサイクル)を実践している人は2割に満たないことが分かっている。同研究所は「水風呂ならびに温冷浴の良さを知らない、体感できていない人がいまだ多く、サウナブームはまだまだ拡大の余地があると考えられます」としている。
「かるまる 池袋」は、サウナをはじめ水風呂やお風呂も豊富に用意していることから、温冷浴に馴染みのない人もチャレンジしやすい施設だ。ライトサウナーからヘビーサウナーまで、日頃の疲れを癒し体を整えたい男性たちから人気を集めそうだ。
■「かるまる 池袋」公式サイトはこちら。
【参照記事】
関東最大級のサウナ施設を有する温浴施設複合型ホテル「かるまる 池袋」が12月3日(火)11:30にグランドオープン
【参照サイト】
・日本サウナ総研|日本のサウナ実態調査2019
(HOTELIER 編集部)