ホテルベッドのまとめ・比較
ホテルベッドとは
ホテルのベッドは、宿泊客が一日で最も長い時間、直接身体に触れるアイテムのひとつ。また不特定多数の宿泊客が常に利用するアイテムであるため、寝心地や快適性はもちろん、長年耐え得るだけの耐久性が求められる。
一般的にホテルベッドの利用年数は、開業からリニューアル時期までの平均10年程度(客室の稼働率等による)と言われている。数年でへたってしまうものや安価なだけのものでは、短期間で買い替えが発生してしまうため、かえってコストが掛かってしまう。そのためホテルベッドは慎重に選定する必要がある。
また新築ホテルが続々とオープンし、競争が激化している近年は、有名なベッド・マットレスを採用することでPRしているホテルも増えてきている。
ベッド・マットレス会社を比較
ベッド・マットレスを取り扱う企業8社を検証。
SIMMONS(シモンズ)
140年以上の歴史があるアメリカの老舗ベッドメーカー。世界で初めてポケットコイルマットレスを販売し、現在もアメリカで約6人に1人がシモンズを愛用しているというほど高い支持を得ている。販売については、企業向けでは高級ホテルが優良販売ルートとなっており、個人向けでは日本全国に14ヶ所のギャラリーを置いている。
(2021年12月時点の情報)
Sealy(シーリー)
米国大手のベッドメーカー。米国テンピュール社に買収され米国にて新会社テンピュール・シーリー社が発足したことにより、日本のシーリージャパン社のライセンスは一部返上され、2014年7月1日より新社名「スリープセレクト」として事業を展開している。ホテルオリジナルのマットレスなども生産しており、シェラトングループと共同開発した「シェラトン・スイート・スリーパーベッド」なども有名だ。
(2021年12月時点の情報)
Serta(サータ)
シーリー同様、アメリカで高いシェア率を誇る高級マットレスブランド。米国内では一般家庭はもちろん、ホテル業界でも多くのホテルがサータを採用しているという。特徴は、 難燃素材をほどこした火災に強い「ファイヤーブロッカー」を搭載していること。高品質に加え安全性を標準装備したマットレスは業界初。
(2021年12月時点の情報)
フランスベッド
1949年に誕生した日本のベッドメーカー。家庭用からホテル・宿泊施設、医療用まで幅広いベッドを取り扱っている。日本人のための、日本人に合う、最高のベッド作りを掲げており、日本の風土気候や、日本人の骨格や身体を研究しながら、日本人に相応しいベッドを作り続けている。
(2021年12月時点の情報)
日本ベッド
1926年創業。日本のベッドメーカーの中で一番歴史の古いベッドメーカー。皇室や迎賓館に納品実績のあるメーカーとして知られており、国内の一流ホテルへの納品実績を多く持つ。絹のようにきめ細かく体を支えるシルキーポケットマットレスが有名だ。
(2021年12月時点の情報)
エアウィーヴ
日本の繊維製品メーカーであり、同社が製造販売する高反発マットレスパッドのブランド名でもある。旅先へ丸めて持っていけるポータブルタイプを含むマットレスパッドの他、おふとんタイプ、ピロー、クッションなども展開しており、国内のトップアスリートの遠征先での利用率も高いことで有名。日本航空の国際線ビジネスクラスシートにも同社製品が採用されている。
(2021年12月時点の情報)
無印良品
大手スーパーである西友のプライベートブランドとして1980年にスタートした無印良品。衣料品から食品、家具など幅広い商品を取り揃えている。シンプルで生活に密着した商品ラインナップが人気だ。ベッドメーカーに比べ、高密度ポケットコイルのコストパフォーマンスがよく、安価でベッドを取り揃えたいケースなどにも◎
(2021年12月時点の情報)
ニトリ
北海道発祥のインテリア小売業大手。「お、ねだん以上。ニトリ」のキャッチコピーでも知られ、全国約651店舗を展開している。個人消費者向けとは別に法人事業部を設け、オフィス家具から宿泊施設、医療など幅広い事業者に向け商品を取り揃えている。
(2021年12月時点の情報)
(HOTELIER編集部)