「MagicPrice」と「TEMAIRAZU」シリーズが連携、作業の効率化と収益の最大化が可能に
株式会社空が提供するホテルの料金設定サービス『MagicPrice』が、手間いらず株式会社が提供する複数の宿泊予約サイトを一元管理するサイトコントローラー『TEMAIRAZU』シリーズとのAPI連携を、2019年4月より開始することが分かった。
『MagicPrice』は、簡単な操作で毎日の客室料金設定を可能にするサービスである。競合施設の料金や予約状況など、ホテル料金設定に必要なデータを自動収集・分析し、AI(人工知能)がおすすめの客室料金を提案する。旅行予約サイトへの反映まで、ワンストップで行うことができる。宿泊施設は調査や分析といった作業的業務の負担が減り、企画や戦略業務、サービス改善へと注力できる。
『TEMAIRAZU』シリーズは、国内宿泊施設向けに複数の宿泊予約サイトの一元管理を行う基本機能と、予約情報の高速取得やイールドマネジメント機能などを備えたAPIシステムだ。宿泊施設は同シリーズを利用することで、在庫と料金を一括でコントロールできるだけでなく、収益を上げコスト削減が可能となり、利益の最大化を実現できる。
このたびの連携により、『MagicPrice』で設定した客室料金を『TEMAIRAZU』シリーズを通し、よりリアルタイムに宿泊予約サイトやホールセラーなど複数の販売チャネルへ簡単に自動反映することが可能となり、作業の効率化と収益の最大化を図ることができる。なお、料金設定と宿泊予約サイトへの料金反映まで行えるのは、『MagicPrice』のスタンダードプランにおける機能である。
『MagicPrice』は2018年4月、株式会社クリップスが提供する無料のクラウド型サイトコントローラー『ねっぱん!』と連動を開始し、宿泊サイトへの料金反映がスムーズになった。また『MagicPrice』は同年12月にリニューアルし、競合ホテルの料金や販売状況などの市場分析を行う『ホテル番付』と統合した。宿泊施設は市場データと自施設データを見比べて料金を検討しやすくなったことに加え、サイトコントローラーと連携し、料金設定業務のほぼ全体を『MagicPrice』上で行えるなど作業効率が向上した。
また『TEMAIRAZU』シリーズは2018年3月、株式会社タップが提供する宿泊管理システム『accommod(アコモド)』とシステム連携を開始した。『accommod』を利用している宿泊施設は『TEMAIRAZU』シリーズと並行して利用することで、在庫の一元管理ができ業務効率化を図れるようになった。2019年2月には、xxx(エイジィ)株式会社が手掛ける民泊事業運営システム『minpakuIN(民泊イン)』とシステム連携を開始した。宿泊者のチェックイン・チェックアウトまでの対応業務が完全自動化され、民泊事業者の業務コストの大幅削減を実現するという。
訪日外国人の増加や相次ぐホテル開業の影響もあり、宿泊業の人手不足は深刻化している。厚生労働省の調査によると、「宿泊業・飲食サービス業」の2018年6月末時点の未充足求人数は23万8,800人で、欠員率は最も高い。
他社サービスと連携し、機能を強化してきた『MagicPrice』と『TEMAIRAZU』シリーズ。両サービスを活用すれば、これまで以上に業務効率化や収益最大化ができ、人手不足に悩む宿泊施設の負担が軽減できるだろう。
■『MagicPrice』公式サイトはこちら。
■『TEMAIRAZU』公式サイトはこちら。
【参照記事】
AIによるホテルの料金設定サービス『MagicPrice』がサイトコントローラー『TEMAIRAZU』シリーズと連携
【参照サイト】
・手間いらず、AI によるホテルの料金設定サービス『MagicPrice』と連携を開始
・厚生労働省|平成30年上半期雇用動向調査結果の概要
(HOTELIER 編集部)