2019年年末年始の国内旅行は「日本文化・伝統」に注目、行ってみたい場所1位は「温泉地」 じゃらん調べ

株式会社リクルートライフスタイルが運営する旅行情報サービス『じゃらん』は2019年12月12日、旅行サイト『じゃらんnet』上の年末年始の宿泊予約状況、ならびにアンケート結果より、2019年年末・2020年年始の国内旅行動向を発表した。

はじめに年末年始の国内旅行動向を見ていく。令和になって初めて迎える年末年始は日並びも良く最大9連休となる。旅行サイト『じゃらんnet』の宿泊予約状況によると、2019年12月27日~2020年1月5日の旅行は、日別のシェアを見ると2018年も今年も12月31日がピークとなっている。

『じゃらん』で調査したところ、「例年の年末年始と比べて変化はありますか? 」との質問に対し「例年は旅行に行かないが、この年末年始は旅行(宿泊・日帰り含む)に行く」と回答した人は約20%だった。『じゃらんnet』の年末年始の予約も昨対比で増加しているという。

以下の図は『じゃらんnet』の予約データから人気の旅行先をランキング化したものだ。年末年始の予約データから旅行先を見たところ、4位までは2018年と同じだが、「沖縄県」が5位に、「福岡県」が9位にランクアップしている。

「沖縄県」が順位を上げている要因として、新しいホテルの建設により受け入れ可能数が増加したことに加え、日並びが良いため、少し遠くに行く人が増加していると考えられるという。また「福岡県」は2018年の10位圏外から今回9位となり人気が上昇しているだけでなく、2019年夏休みの旅行先ランキングでも順位がアップしており、人気が定着していることがうかがえる。年末年始のライブイベントの開催や、ホテルの新設、リニューアルにより受け入れ可能数が増加したことも要因の一つと考えられるという。

続いて、2019年の年末年始の旅行トレンドを見ていく。『じゃらん』編集部は「日本文化、伝統」の新たな魅力を発見するリニューアルスポットに注目が集まっていると述べている。

訪日外国人の数も年々増加し、日本文化や伝統を感じられるスポットが注目を集めている中、2019年5月に令和を迎えたことで、あらためて日本文化や日本の伝統を感じる機会が増えただろう。そこで同アンケートでは、「リニューアルされ伝統を継承しながら現代的な視点を取り入れたようなスポットに行ってみたいですか」と質問したところ、約75%が行ってみたいと回答した。また、そうしたスポットで行ってみたい場所の1位は「温泉街」となった。

『じゃらん』統括編集長の大橋菜央氏は、年末年始の旅行について次のように述べている。

「今年の年末年始は、9連休となる方も多いのではないでしょうか。令和初の年末年始ということもあり、いつもより少しぜいたくをしたり、非日常を味わいたいというニーズから、旅行に行く方も増えるのではないかと予想しています。また、リノベーションや新スポットの登場による地域再生で新たな魅力を発信している温泉地など、国内にはさらに魅力的なスポットが増えており『じゃらん』編集部では、あらためて「日本文化、伝統」を感じられる旅にこの冬注目しています。」

そして『じゃらん』編集部が注目するスポットとして、新潟県の「月岡温泉」と、山梨県の「富士吉田」を挙げた。

「月岡温泉」は、国内随一の成分含有量を誇る硫黄泉で、鮮やかなエメラルドグリーンの湯色が特徴の温泉を有する温泉地だ。「美人の湯」として賑わっていた温泉地だが、近年、若手経営者たちが「空き店舗再生事業」に取り組んでいる。新潟の食材を試飲・試食・手作り体験などができるテーマ性のあるお店を空き店舗を利用して続々とオープンするなど「歩きたくなる温泉街」を目指した取り組みが話題になり、温泉地の人気が再燃しているという。

昭和初期に織物によって栄えた「富士吉田」には、古き良き街並みが残っている。その雰囲気を残しながらリノベーションを行い、“「新世界通り」をもう一度「乾杯!」の掛け声で賑わう通りにしたい!”と、2016年「新世界乾杯通り」として復活した。これを皮切りに、昭和レトロな街並みが楽しめると若者にも注目されている。また、富士山が見える忠霊塔や街並みが日本らしいフォトスポットとして外国人観光客の間でも話題になり、吉田うどんや機織などの文化はそのままに、街全体が賑わいを取り戻しているようだ。

株式会社JTBが2019年12月に発表した年末年始の旅行動向の見通しでも、年末年始に出かける場所として「温泉」が最も多かった。一年の疲れを温泉で癒し新年を迎えたい人が多いのだろう。旅行の目的では、毎年恒例であることや家族・親族・友人と過ごすといった回答が上位だったほか、「温泉やリゾートでゆっくり過ごしたいので」という回答が4番目に多い20.7%となった。

年末年始に旅行する人の同行者では「家族連れ」が最も多い65.2%だった。「家族連れ」の中では「夫婦のみ」が前年に比べて増加しており、「子供づれ(中学生まで)」「それ以外(母娘、三世代等)」は減少している。また、「家族連れ」に次いで多かったのは「ひとり」で17%に上り、一人旅を楽しみたい気持ちもうかがえる。2019年の年末年始は、少人数でゆったり過ごすことのできる宿泊施設が人気を集めそうだ。

【参照記事】
・『じゃらん』2019年年末、2020年年始の国内旅行動向発表
・年末年始は9連休! 海外旅行人数は過去最高

(HOTELIER 編集部)


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