【世界初】GOOD NATURE HOTEL KYOTOでWEEL認証取得
大林組が設計施工を担当した「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」が米国の健康建築性能評価制度「WELL Building Standard」(WELL認証)のゴールドランク(Ver・1)を取得した。ホテルでのWELL認証取得は「世界初」(同社)としている。
WELL認証取得をめざすに際し、室内環境や照明環境をウェルネスの観点で再評価するとともに、オフィス内の動線や周辺の自然環境、人々の働き方やカフェテリアのメニューに至るまでを評価対象として、基準適合に向けた対応策の検討を進めてきた。
・清潔で安心な空間の構築
空気を清浄する適切な換気方式の導入、新型コロナウイルスをはじめとする病原体の伝播を防ぐ手洗い環境の整備やエントランス計画、空間を清潔に保つための除菌清掃の手順の規定をした。
・快適な入眠と起床を促す照明システムの採用
スムーズな入眠・起床を促し睡眠の質を高めるため、就床前と起床前後の照明制御システムを全室に導入。
・ローカライズした美しいデザイン
客室を含むホテルの内部空間や中庭に地域環境に根差したデザインを施し、日本らしさ・京都らしさを表現。地域の景観条例にも準拠している。
・緑や自然を感じられる空間の整備
ホテルの屋内外からアクセスできる中庭に、テイカカズラの「大緑化壁」やWELL認証の要件である水景に代わる「枯山水」を設置し、京都市繁華街の中心にありながら緑や自然に囲まれて過ごせるスペースを構築。
・独自性の高いゲスト向けウェルネスプログラム提供
ホテルゲスト向け館内外体験ツアーの実施や、健康への意識付けを高めるオリジナルアメニティーの設置を進めた。
従来、WELL認証において高く評価された上記5点は評価対象となっていなかったものの、さらに大林組とビオスタイルが、WELL認証を運営管理するIWBIとともにホテル版の評価基準を作成し、 認証につながった。
ホテルとしては世界初のWELL認証を取得した「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」を設計施工した大林組が今後どういった施設を作っていくのか注目していきたい。
【参照記事】大林組が世界初となるホテルでのWELL認証取得
【関連ページ】GOOD NATURE HOTEL KYOTOを予約する
「HOTELIER 編集部」