星野リゾートの新ブランド「OMO」第一号店が旭川にオープン、地元民ならではの情報を提供するサービスも。
株式会社星野リゾート(本社:長野県北佐久郡、代表:星野佳路)は、北海道旭川市にある「旭川グランドホテル」を、星野リゾートの新ブランド『OMO(おも)』の第一号店「星野リゾート OMO7 旭川」としてリブランドし、4月28日にオープンした。
『OMO』は、同社のラグジュアリーホテル『星のや』、温泉旅館『界』、リゾートホテル『リゾナーレ』に続く4つ目のホテルブランドである。“旅のテンションを上げる都市観光ホテル”をコンセプトに、「都市型ホテルがビジネス客ではなく観光客のことを考え、建物とサービスを提供するときにホテルはどうあるべきか」をテーマに掲げている。2018年5月9には、東京・大塚に第二号店となる「OMO5 大塚」を開業予定だ。
新ブランド『OMO』を作り「旭川グランドホテル」を「OMO7 旭川」に改名した最大の理由は、予約の集まりやすい環境を作るとともに、日本人にも海外の人にも知って・覚えてもらい、スケールメリットを活かせるようなところまで行くためだという。
地方都市にある従来型の典型的なグランドホテルは、「宿泊」「ブライダル」「宴会・会議」「レストラン」の4つを主な柱にしてきた。しかし、宿泊に特化したチェーン系のビジネスホテル、ハウスウェディングのようなスタイルの普及、さらに宴会・会議やレストランも地域の専門業者と競合しており、日本各地のグランドホテルは苦戦している。
これら4つの分野について、競合するのではなく共存しながら成長するためにも、「旭川グランドホテル」を改名する必要があった。同ホテルは地元の人は知っているが、日本全国で見れば認知率は非常に低いという。一方、チェーン展開するホテルはブランド名の認知率が高く、予約が集まりやすい環境ができている。
代表の星野佳路氏は、「グランドホテルをどう変えられるか、全国のホテル業界、投資家にOMOは注目されています。なんとか目標どおりの顧客満足度、成長、業績を残すことで、次の世代のグランドホテルのあり方を模索していきたいと思います」と述べている。
『OMO』では、ホテルを中心とした街全体をひとつのリゾートとして捉えている。「OMO7 旭川」は都市観光に絶好の場所に位置し、500歩圏内には古き良き日本の風情が残る路地裏が点在している。客室は全237室あり、このうち115室を“団らん”をコンセプトにした「DANRAN Room」に改装した。コンセントを装備したテーブルやソファ代わりにもなる2台のベッドがあり、ベッドの下にスーツケースを収納できるスペースも備えている。ベッドはL字型に配置することで、プライベートスペースを確保した。
また、同ホテルを旭川観光の拠点とするため、1階のロビーラウンジを「OMOベース」としてリニューアルした。北海道の森をイメージし、家具はすべて国産最高峰ともいわれる旭川家具を使用している。「OMOベース」には直径2メートルの巨大マップが設置され、同ホテルから500歩圏内のおすすめスポットを紹介している。情報が随時更新され、街の最新情報を知ることができる。
地元民だからこそ知っている情報をゲストに提供するサポートサービス『Go-KINJO(ゴーキンジョ)』も展開する。ガイドブックに載っていない64店舗の紹介と地図を掲載した「ご近所マップ」、友人のように街を案内してくれるガイドチーム「ご近所専隊 OMOレンジャー」、「体験レポート(街探索のおすすめコース案内)」、「ご当地ワークショップ」の4つを提供する。
同フロアには、屋根裏部屋のような空間に北海道や旭川にゆかりのある書籍を集めた「ブックトンネル」や「OMO カフェ&バル」などを併設している。「OMOカフェ&バル」は、時間帯によってスタイルが変化する集いの場だ。朝食ブッフェでは“北海道の美しい朝食”をコンセプトに、ホテルクオリティのパンや目の前で焼き上げるワッフルなどを提供する。ランチでは海の幸を使った料理など7種類を提供し、16時~24時のバータイムでは食前酒や前菜、北海道の文化である“シメパフェ”などを提供する。
■「星野リゾート OMO7 旭川」概要
所在地:北海道旭川市6条通9丁目
アクセス:JR旭川駅より徒歩13分
客室数:237室
施設構成:ロビーラウンジ、レストラン、カフェ&バル、バンケット、ブライダル
公式サイトはこちら
【参照記事】
星野リゾート、旭川グランドホテルを「OMO7 旭川」へリニューアル・報道公開 新ブランド1号店。「ご近所専隊 OMOレンジャー」が旭川をガイド
【参照サイト】
星野リゾートの都市観光ブランド「OMO」第1号!「星野リゾート OMO7 旭川」本日リブランドオープン
【コーポレートサイト】
・株式会社星野リゾート
【サービスサイト】
・OMO
・星のや
・界
・リゾナーレ
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(HOTELIER 編集部)