【新型コロナウイルス関連】北海道観光 感染拡大により大打撃 予約キャンセル相次ぐ

冬の観光シーズンを前にして北海道の観光業界に大打撃をうけている。
12月、1月と観光業界に活気が戻ってくればと頑張っていた矢先に新型コロナウイルスの感染者が14日連続で100人を超え、ホテルや観光施設の予約キャンセルが相次ぎ、海外からの観光客だけではなく、国内旅行客、修学旅行生の足まで遠のく三重苦となってきている。

(写真:冬の札幌市時計台)

忘年会シーズンである12月は本来飲食店はもちろん、ホテルや旅館の宴会場でも稼ぎ時である。
「Go To トラベル」により宿泊だけではなく宴会部門でも多少売上が戻ってくると期待されていたが、新型コロナの感染拡大が起こりどこも予約はほぼキャンセルになっている。

 

観光庁が18日発表した7~9月期の日本人国内旅行消費額では前年同期比56.3%減の2兆9241億円だった。4~6月期は上回っていたものの、夏休みやお盆休みなど消費が多いはずの7~9月期としては2010年以降で最低だった。
そんな中でもGo To トラベルの対象に東京が加わった10月以降は、北海道観光には復活の兆しが見えており、10月の国内客の延べ宿泊者数は前年同月比3%増に転じていた。(日本旅館協会北海道支部連合会調査)

 

だが現実はそう上手くはいかず、新型コロナの感染拡大により年末年始の帰省自粛の動きにくわえ、冬の看板イベント「さっぽろ雪まつり」も2021年は名物の大雪像を作らない縮小開催となる予定。
さらに北海道観光は東京など首都圏からの旅行者が道外客の多くを占めているが、19日の東京の新型コロナウイルス感染者は1日で500人を超えるなどさらに北海道の観光業界には逆風が吹いている。

 

菅総理大臣は16日、新型コロナの感染状況について感染者増加傾向にあるが「感染防止対策をしっかり講じた上で、経済活動と両立させながら経済を回復させていく」と強調している。
Go To トラベルについても「観光立国として、感染対策と両立させながら乗り越えていく必要がある」との姿勢を示した。
感染防止対策と経済活動を両立させることは北海道はもちろん日本の観光業界にとって大きな課題となっている。


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