複合観光施設を展開する 倉敷アイビースクエア (岡山県)がPlatioを導入 観光客の忘れ物に関する情報をスマホでリアルタイム共有し現場業務を効率化
アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、以下 アステリア)は、ノーコード※1のモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」が、岡山県で複合観光施設を運営する株式会社倉敷アイビースクエア(本社:岡山県倉敷市、代表取締役社長:藤原秀則、以下 倉敷アイビースクエア)に導入されたことを発表します。
倉敷アイビースクエアは、倉敷・美観地区で運営するホテルなどの観光施設にPlatioを導入し、築100年以上の歴史的建造物(旧:倉敷紡績所)の点検・保守業務のアプリ化に加え、観光客の遺失物や宿泊施設の設備点検結果をリアルタイムで共有する2つの業務アプリを3日で作成。僅かな準備期間でDXを実現したことで、忘れ物をした宿泊客からの問い合わせ対応などの現場業務の効率化と顧客満足度の向上を実現し、リベンジ消費※2に備えたDX施策を推進しています。
倉敷アイビースクエアが「Platio」を導入した背景と効果
倉敷アイビースクエアでは、より一層のサービス品質向上を目的に、宿泊システムの導入によるペーパーレス化や日常業務の効率化を進めてきました。しかし、既存のシステムでは施設点検や修繕作業などの日々の作業結果を記録する機能がなく、細かい記録は紙で管理していました。また、繁忙期には月間100件以上届く観光客の遺失物を1つの台帳(紙)で管理していたため、忘れ物に関する問い合わせがある度に、社員がフロント(遺失物の確認のために台帳を保管)と倉庫(遺失物を保管)を往復する必要がありました。
そこで、倉敷アイビースクエアでは低コストかつ短期間で現場業務の効率化を実現するアプリを簡単に作成できる「Platio」の導入を決定。早速、独自アプリ「遺失物管理アプリ」&「施設点検アプリ」を僅か3日で作成し運用を開始しました。このアプリの導入により、観光客などからの問い合わせ対応で必要となる写真や詳細情報がPlatioのアプリ上で閲覧できるようになり、フロントでの台帳チェックや倉庫への行き来の問題が解消されました。
① 施設点検アプリ
倉敷アイビースクエアの施設の多くが明治時代に建築された歴史的な建造物であることから、日々の施設メンテナンスが重要。修繕箇所が発覚した時や施設の点検・修繕作業を写真とともにアプリに記録することで、スタッフ間でリアルタイムな情報共有を実現しトラブル発生を未然に防止。
『客室での点検作業もアプリを使って現場で完了』
② 遺失物管理アプリ
遺失物の拾得から受渡しまでをPlatioのアプリで完結。施設内で拾得された遺失物は拾得時の写真と共にアプリに記録すると個別のQRコードを発行。このQRコードは、アプリで読み取ると遺失物に関する詳細情報を呼び出すことができるので遺失物と共に保管する。遺失物の問い合わせがあった際には、スタッフのスマートフォンから遺失物の特徴や取得場所、日時を即座に確認可能。また、受取時のサインもアプリの署名機能で完結させることでスムーズな問い合わせ対応と受渡しを実現。
『遺失物はアプリ上で登録・確認が可能』
ユーザーのコメント
Platioのアプリ作成はとても簡単で、業務をよく知る現場スタッフが自らアプリを作成・修正できるので、現場が積極的にアイデアを出し業務改善に取り組むようになりました。業務効率化するツールはたくさんありますが、Platioは紙で運用しているあらゆる業務をアプリ化できるところが気に入っています。紙で運用している定型業務はどんどんPlatioを使って効率化してより発展的な業務に注力できる環境をつくっていきたいです。
株式会社倉敷アイビースクエア
宿泊部客室販売課 神達 一鳳 氏 / 宿泊部フロントサービス課 磯田 康介 氏
『Platio』の今後の展開
Platioは、各企業独自の業務アプリをノーコードで作成し僅か3日間で運用開始することができることが高く評価され、幅広い業種の企業・団体で採用されています。現場業務のデジタル化とプロセス改善により、現場のDX推進にも大きく貢献しています。2020年度は対前年比約3倍の増収を記録しましたが今期もそのトレンドは継続中で、現場業務のアプリ化による業務プロセスの効率化を支援しています。Platioは、2022年度末までに500件の採用を目指しています。
<事例掲載 URL:Platio> plat.io/ja/case/ivysquare
※1:ソースコードを書かなくてもソフトウェアやアプリ等の開発ができる仕組み。ノーコードで開発することができるPlatioは、プログラミング言語に関する専門的な知識がなくても、必要とする機能の実装や現場の運用に合わせたアプリ仕様の調整等が可能。
※2:コロナ禍で抑えられていた旅行やエンターテイメントなどの消費が一気に爆発すること。
『株式会社倉敷アイビースクエア』について
Webサイト www.ivysquare.co.jp/
明治時代の倉敷紡績所(現クラボウ)発祥工場の外観や立木を可能な限り保存し、再利用して生まれた、ホテル・文化施設をあわせもつ複合観光施設。
『Platio』について
Webサイト https://plat.io/ja/
Platioは、誰でも簡単に自社の業務にフィットするモバイルアプリをノーコードで作成し、活用できるクラウドサービスです。誰もが自社の業務に合った最適なアプリを活用することで、ビジネスの現場におけるIT化を推進し、人手に頼っていた業務プロセスを効率化します。Platioで作成したアプリは、すぐに配信して現場で使い始められます。現場担当者がアプリから入力したデータはクラウド上に保管、管理者へリアルタイムに共有され、タイムリーに現場の状況を把握できます。また、入力データの変化を自動で検知し、管理者へ通知する検知機能により、異常にいち早く対応できます。複雑かつ高価格になりがちな業務用アプリを、手軽に作れるソリューションであることが評価され「2018年度 グッドデザイン賞」を受賞しています。
『アステリア株式会社』について
アステリア株式会社(2018年10月にインフォテリアから社名変更)は、企業内の多種多様なコンピューターやデバイスの間を接続するソフトウェアやサービスを開発・販売しています。主力製品のASTERIA Warpは、異なるコンピューターシステムのデータをノーコードで連携できるソフトウェアで、大企業、中堅企業を中心に9,398社(2021年6月末現在)の企業に導入されています。また、Handbookは、営業資料や商品カタログ、会議資料などあらゆる電子ファイルをスマートフォンやタブレットで持ち運べるサービスのスタンダードとして、1,618件(2021年6月末現在)の企業や公共機関で採用されています。