【新型コロナウイルス関連】イギリスのホスピタリティ業界と海外旅行2021年最新情報
イギリスでは5月17日より、新型コロナウイルス対策のロックダウンが緩和され、レストランの店内で食事をすることや、必要最低限のお店だけでなく、アウトレットモールやショッピングセンターも開くなど大幅にルールが変更された。
5月7日には新型コロナウイルスの感染状況が改善してきていることをうけ、17日以降一部の国や地域への海外渡航を解禁することがボリスジョンソン首相により発表された。ニュースで発表されて以降、イギリス国内で、ヨーロッパを中心に海外旅行の予約が一気に増えたそう。
2020年から始まったステイホーム期間、海外旅行に行けない中、それぞれ独自の方法で海外旅行気分を味わっていた方が多いのではないだろうか。
例えば、ホカンス(ホテルでバカンス)やステイケーション(ホテルステイでバケーション)、またはワーケーション(リモートワークをしながらバケーション)で旅行気分を味わったり、Youtubeで世界の国のビデオを見てバーチャル観光をする、世界中のラジオを再生できる地球儀型ラジオ(各種センサのオンラインショップRS社ウェブサイトより引用)やUberEatsで各国のおいしい料理を注文。
昨年は、コロナウイルスパンデミックの影響でどの国でもインバウンドがなくなり、ビジネスでの出張もほとんどなくなり、ウェディングが禁止された国もあり、フライトも減便になり、ホスピタリティ業界は苦しい状況に追い込まれたという報道が目立つ。
UK HOSPITALITYとCGAの調査では、2020年4月の初めから2021年3月末までの12か月間のイギリス国内のホスピタリティ業界の売り上げが例年と比べ3分の2近く削減されたことが分かった。毎日2億2000万ポンド(日本円で約339億円)失われていたそう。
現在イギリスでは旅行に行くことが許されている国、禁止されている国を危険度別に3つの色で表しています。
Redの国は旅行に行くことが禁止されている国(イギリスに入国の際に有料のテストによって隔離を短縮出来ない。)、Amberの国も禁止されている国(イギリスに入国の際に有料のテストによって隔離を短縮出来る。)、Greenは許可されている国です。
ちなみに現在日本はAmberに属しているため、イギリスからは旅行に行くことは許可されていません。日本に入国する際は3日間ホテルにて隔離後、自宅で11日間隔離をする必要がある。
イギリスから旅行が許可されている国リスト(Green list of countries and territories)
・オーストラリア
・ブルネイ
・フォークランド諸島
・フェロー諸島
・ジブラルタル
・アイスランド
・イスラエルとエルサレム
・ニュージーランド
・ポルトガル(アゾレス諸島とマデイラ諸島を含む)
・シンガポール
・サウスジョージア島とサウスサンドイッチ諸島
・セントヘレナ、アセンション、トリスタンダクーニャ
6月21日にはまた次のステップにルールが緩和される予定だ。ワクチンの接種が進んでいるイギリス、今後の動きはどうなるのだろうか。
海外旅行への規制が更に緩和し、日本への渡航制限がなくなる日はそう遠くもない将来なのかもしれない。
アフターコロナの時代にホスピタリティ業界には“ニューノーマル”を受け入れ、長期的な経営ストラテジーを練ることが必要となるだろう。